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稲垣えみ子が朝日新聞をやめた理由とは?超節電生活に注目が集まる

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稲垣えみ子という人物をご存知だろうか。アフロヘアーが個性的な不思議なオーラをまとった女性だ。現在51歳。元朝日新聞の記者だったが、昨年の9月に会社を退職。朝日新聞時代は個人でコラムを担当しており、会社の中でもエース級の扱いだった人物だ。

現在は「超節電生活」と銘打って、月々の電気代が200円という生活を送っており、その生活自体にも注目が集まっている。情熱大陸でも特集がなされた。

一体なぜ稲垣えみ子は、朝日新聞をやめ、超節電生活などという不可思議な生活を送っているのだろうか。彼女のこれまでの発言などから、その理由を探ってみたい。

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稲垣えみ子が朝日新聞をやめた理由とは?

稲垣えみ子は2015年の9月に朝日新聞を退社している。当時50歳。稲垣えみ子は独身であり、おそらくはそれなりに貯蓄はあったであろうが、あまりに思い切った行動のように見える。しかし、本人曰く、40歳の頃から朝日新聞社を辞めることを考えていたようだ。50歳を迎え、人生は後半戦に突入。それまでの人生は、何かを得ること、拡大することといった「プラス」の方向性で物事を考えていたようだが、最終的に人は死を迎える。そこへ向けて、少しずついろいろなものを手放していくことを決め、その一環として会社を辞めるという行動に出たようだ。

実際は2014年頃から会社を辞める準備をしようとしていたらしいのだが、稲垣えみ子が注目されるきっかけとなるコラムの執筆が決まり、退職が延長になったのだという。

それにしても、彼女の退職の理由は興味深い。自分が死ぬことを考えた場合「どういう状態で死にたいのか」という問題を強く考えさせられる。彼女の場合、「生まれてから死ぬまで、0から山を描いて0に戻る」というような死生観を持っていると推測できる。

このような死生観は、おそらく万人は理解され難いのではないだろうか。どちらかというと、死ぬまでにたくさんのものを得て、それを後世に残したい、と思う人の方が多いのではないかと思う。アフロヘアーといい、退職理由といい、非常に変わった人物だ。

彼女の朝日新聞での最後のコラムが印象的だったので紹介したい。

もしかして、私はマスコミにいながらコミュニケーションをしてこなかったのかもしれない。新聞とは正しいことをキチンと書いて伝えるものだと思ってきました。でもそうしてがんばって書いた記事の反響は驚くほど少なかったのです。わずかな反響は苦情と訂正要求。「正しいこと」には別の「正しいこと」が返ってくる。それは果たしてコミュニケーションだったのか。

自分のこととして世の中を見たこの1年、痛感したのは何が正しいかなんてわからないということです。皆その中を悩みながら生きている。だから苦しさを共有するコミュニケーションが必要なのです。なのに分からないのに分かったような図式に当てはめて、もっともらしい記事を書いてこなかったか。不完全でいい、肝心なのは心底悩み苦しむことではなかったか。

新聞・報道とはなんなのかを考えさせられる。「正しいこと」を伝えるというのは、難しいことだ。事実の列挙をしたところで、それが社会にどのようなインパクトを与える情報なのかを理解することは難しい。だからこそ、新聞記事は前後の文脈も含めて「正しいこと」を理解できるように文章化されている。しかし、前後の文脈も文章も、書き手の人間性や方向性によって、様々な書きぶりが存在する。

手に負えないのは、「自分の情報こそが正しい」と思い込むことだ。本人は正しいことを書いているつもりかもしれない。しかし、世の中に絶対的に正しいものなどないのだ。新聞記事の正しさというのは、「書き手の世界観において」というかっこ付きの「正しさ」だ。抜粋した稲垣えみ子のコラムからは、そのことを学ぶことができる。

そして、それに気づいた人物が朝日新聞を去るということは、朝日新聞にとっては痛手だったのではないだろうか。

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稲垣えみ子が節電生活を送る理由

そんな稲垣えみ子だが、超節電生活という変わったライフスタイルを実践している。きっかけは原発事故だ。3.11の原発事故以降、原発を取り巻く議論は賛否両論が激しく分かれているものの、こと節電については、ほとんどの人が賛成するものだったように思う。彼女は、節電が取りざたされて以降、自分のもつ家電製品をどんどん捨てていったというのだ。

彼女が節電生活を始めた理由は単純で、脱原発を図るには消費電力を半分にすればよい(関西電力の原発依存度は50%)→まず自分がやってみよう、というもの。そこから現在では月200円の電気代で住んでいるというから驚きだ。むしろ一体なにに200円がかかっているのか気になるところだ。調べたところ、ラジオと電球は電気に頼っているようだ。電球もロウソクにすればもっと節約できるのではないだろうか。

もちろん、節電生活の本質は、彼女の死生観も影響しているだろう。むしろこちらの方が大きいはずだ。人間、死ぬに当たって、できるだけ身軽に、持ち物を少なく。そんな生活も、悪くはないのかもしれない。

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