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南海トラフ地震はいつくる?2017最新予想をまとめてみた

1月13日、政府地震調査会が、2017年1月1日現在の活断層や海溝型地震の長期評価を発表した。それによると、南海トラフ沿いで10年以内にマグニチュード(以下M)8~9級の地震が発生する確率は、20~30%。

この確率、降水であればそれほど高くはない。傘を持って行くかどうかにも、そう迷うことはないだろう。しかし、これは以前からいつか起こると恐れられている南海トラフ地震の発生確率である。

高かろうが低かろうが深刻な数字には間違いない。

南海トラフ地震はいつくるのか

そもそも南海トラフ地震とはどういうものなのか。

南海トラフとは、静岡県から四国の南の海底にある水深4,000m級の海溝である。北西のフィリピン海プレートと大陸側のユーラシアプレートが衝突して下に沈み込んでいる状態の「沈み込み帯」で、非常に活発で大規模な地震発生帯である。

この南海トラフを震源とされる地震が確認されているのは、古くは684年の白鳳地震からである。その後100年から200年間隔で発生し、直近の発生は1944年の東南海地震、そして時間差連動と見られる1946年の南海地震(合わせて昭和地震と呼ばれる)である。

この地震から数えれば次が発生するのは早くて30年先の2046年だが、内閣府の中央防災会議は、2001年に既に「東南海、南海地震等に関する専門調査会」を設置。東日本大震災を受け2011年には「南海トラフの巨大地震モデル検討会」を設置し、想定の再検討を始めている。

2012年8月には、津波高及び浸水域などの被害想定として、「冬季の深夜にM9クラスの超巨大地震が発生、駿河湾から紀伊半島沖を中心に大津波が発生した場合、関東以西の30都道府県で、最悪32万3000人の死者が出る可能性がある」と発表している。

しかし、実際にいつ地震が起こるかという具体的な予想はされていない。現時点では、数年後から数十年後という幅の広い予想だけである。

確率で言えば、30年以内の発生を70%、50年以内を90%程度、もしくはそれ以上としている。30年以内、50年以内という表現だとずいぶん先の話のように思えるが、以内ということは、来年、いや明日起こる可能性もあるということなのだ。悠長に構えている時間がないことだけは確かである。

昨年の地震との関連は?

昨年4月に起こった熊本地震。そして10月に同じプレート上の断層で発生した鳥取地震。さらに、11月19日には和歌山県南部でM5.4の地震が起きている。これはなんと南海トラフ地震の前兆であるという。

かつて、南海トラフを震源として起こった地震の前には、西日本の各地で直下型の地震が発生しているのだ。例えば、1944年に起きた東南海地震の前年には鳥取地震が発生している。この地震の間接的な原因は、太平洋プレートが日本列島を押すプレッシャーである可能性があると考えられる。そして、昨年の熊本と鳥取の地震も、同じ理由で起こったと言えなくもないというのだ。

さらに、太平洋を挟んで1万km離れたニュージーランドで、11月13日にM7.8の地震が発生している。これも太平洋プレートの影響であるという。そして、その6日後に起こったのが和歌山での地震である。

ニュージーランドでの地震と言えば、2011年の東日本大震災の17日前、2月22日に発生したことも記憶に新しい。日本人28人が犠牲になっている。

ここ数年に2度も起きた、ニュージーランドから日本へと続く地震の連鎖。これに関係性があるかどうかは分かっていない。しかし、太平洋プレートが原因だとすれば、同じような時期に2つの国が影響を受けることは充分に考えられるのである。そしてまた起きることもである。

昨年、熊本、鳥取、ニュージーランド、和歌山の順で起きた地震は、南海トラフにつながるのだろうか。もしそうだとしたら、その日は意外に近いのかもしれない。

昨年11月中旬、なぜか11月23日に南海トラフ地震が起こるという噂がツイッターなどで流れた。19日に起こった和歌山での地震の影響で、その噂にはさらに拍車がかかり、さらに21日に茨城県沖、22日に福島県沖と地震の発生が続いたため、信ぴょう性が高まってしまうことになった。

これが予想であったなら最も新しく詳しいものだったのだが、残念ながらこれは予想でも予知でもなく、熊本と鳥取の地震を言い当てたという人物による予言であった。単なる予言に踊らされた結果の騒ぎだったのだが、騒ぎになるということは、南海トラフ地震に対する危機感や恐怖のようなものが、多くの人々の間に根強くあるということだろう。

予言を信じて、防災グッズを買いに走った人もいたかもしれない。理由はどうあれ、いざという時のために備えることは大切である。

いつ起こるのかということは、現在の地震学では分からないのである。分かるのは確率だけ。私たちがその確率をどう考えるかである。この場合は悲観的に捉えるのが正しいだろう。

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