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アフリカでアルビノ狩りという、非人道的な出来事が起こっている。アフリカの反社会的な人間たちが、アルビノの人間を襲い、その体を高く売りさばく事件が多発しているのだ。
アフリカ人の平均年収は、日本円にして10万円程度。仮に、アルビノの人間の体を完全な状態で売買すると、600万円ほど手に入るのだという。感覚的には、年収一千万円の人間が、6億円手に入るようなものだ。アフリカでは警察の力がそれほど強くなく、犯罪抑止力が低い。治安の良い日本でさえ、その金額であれば目が眩んで罪を犯す人間がいてもおかしくないレベルだ。アフリカでアルビノ狩りが横行する背景を少しお分かりいただけたのではないだろうか。
では、なぜアフリカではそのような高値で取引されてしまうことがあるのか。表向きには「迷信」が原因だとされている。アルビノには富を呼び込む力があるという迷信がアフリカで言い伝えられている、というのだ。しかし、一説によれば、この迷信は古くから言い伝えられているものではなく、ここ最近になってよく聞かれるようになったものだという情報もあるのだ。
一体、アルビノ狩りがアフリカで多発する本当の理由はなんなのだろうか。
アルビノが富をもたらすという迷信が生まれた背景は?
アルビノが富をもたらすという迷信は、実は最近出てきた迷信だとする説が濃厚だという。問題は「富」にまつわるという部分だ。現代においては、グローバル経済の影響で、アフリカにも資本主義経済の影響が強まってきている。そうすると、より強く貧富の格差が認識されるようになる。持つものと持たざるものの格差が、これほどまでに残酷なものであることを、人々は初めて認識するようになるのだ。
これは二つの方向に影響を与える。富を持つものはより富を求め加速す一方、富を持たざるものは富を持つものへの嫉妬を強める。
こうした中、アフリカでは従来一定の力を認められていた、呪術師がより力を持つようになる。突如現れた資本主義経済による貧富の格差は、彼らにとっては人知を超えたものであり、呪術的なレベルの話だった。そんな中、富を司るものとしてアルビノが取り沙汰されたのだ。
これにより、ある意味でアルビノバブルが発生する。富の魔力に取り憑かれ、アルビノはこれまでの普通の呪術で言われていた以上の意味を持ち始めた。
これがアフリカにおけるアルビノ狩りが、ここへきて急増している背景なのだ。
アルビノ狩りをなくすためには?
こうした背景から考えれば、アルビノ狩りをなくすためには、アフリカにおける資本主義経済を成熟させることが重要であるということがわかる。「富」自体になれることが重要だ。行き過ぎた資本主義経済は貧富の格差を生むと言われているが、それでもアフリカの最貧民層の暮らしは今より改善すると考えられる。
少なくとも、国民全体が「富」に接する機会が増える。そうすれば、アルビノの体が富をもたらすという迷信が、あまりに意味のないことであると気づくはずだ。アフリカでアルビノの人々が安心して暮らせる日が来ることを祈るばかりだ。