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業界最大手の引っ越し業者、アート引越センターが未成年に深夜労働をさせていたことが判明し、会社として謝罪しました。
この事件は、2015年11月から2016年4月までの間に、東京都足立区にある視点で当時17歳だったアルバイトの少年に対して、午後10時から午前5時まで引っ越し業務にあたらせたとされています。
労働基準法では未成年に深夜業務をさせてはならないとなっていますから、違法行為であることは間違いなく、ましてやそれが半年間も恒常的に行われていたと言うことが問題になっているのです。
アート引越センターはなぜこのような不祥事を引き起こしたのでしょうか。
売り手市場でアルバイトが見つからないため
秋から冬、そして春にかけては引っ越し需要が伸びてくるので、引っ越し業者では学生アルバイトなどをかき集めてその需要に応えようとします。
実際に引っ越しを担当するのはそれぞれの引っ越し業者の支店や営業所で、仕事を請け負ってくるのはそれより上部の組織になります。
今回のような不祥事が起きた原因は、営業が獲得してきた引っ越しの仕事に対して、どうやってもスタッフが不足してしまったことで、未成年の学生アルバイトを深夜労働させざるを得なかったと考えられます。
でも、半年間違法状態が放置されていたとは考えにくいものです。
会社ぐるみでこの状態を認識していたか、最悪は「容認していた」と考えられても仕方がありません。
不祥事が続くアート引越センター
アート引越センターは、今回の不祥事以外のもさまざまな不祥事がどんどん明らかになっており、企業の体質が「ブラック体質」と思われても仕方がありません。
最近では、退職者の退職金から引っ越し作業時の物品破損などを弁償させるとして引き去った結果、不足が生じたとして退職者に金銭の支払いを強要するなどの不祥事を起こしています。
また、アート引越センターの寺田会長には未成年の女性に淫行を働いた疑惑が浮上しており、会社やその経営者のコンプライアンス意識が問われる事態となっています。
最近はインターネットやSNSの普及によって、今までであれば現場で握りつぶせたトラブルも一個人が公言でき、それが波及することもあり得る時代になってきました。
それゆえに、コンプライアンス意識は重要なのですが、アート引越センターは会社として何か大事なことを忘れてしまっていたようですね。
アート引越センターは寺田会長が起業し、一代で業界最大手に上り詰めた経緯があります。
覚えてもらいやすいように社名を五十音順で一番最初に来る「ア」から始めたこと、電話番号を覚えやすい「0123」にしたことなど、ここまで上り詰めるにはそれだけの理由があったのは事実です。
でも、企業のコンプライアンス意識が問われる時代となった今、ただ利益を重視するだけでは決してよくありません。
特に今回の不祥事は、アルバイト集めに悪影響を及ぼしますから、いかに改善策を公表できるかがアート引越センターの社運を握っていると言えます。