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最近大阪にあるひらかたパークという遊園地のCMが話題になっている。超(スーパー)ひらパー兄さんを演じるV6の岡田准一が、「オマキャノン」という巨大水鉄砲を、女性アナウンサーを演じる稲富菜穂に向けてぶちかますCMだ。極めて単純な構成なのに、非常にインパクトがあり、ネットでは話題になっている。意味不明なCMだが、何故こんなにも話題になったのか、その全貌を見てみよう。
オマキャノンのCMの女性は誰?
CMの中に、サングラスをを掛け、両肩に大きな水鉄砲を装備した無表情の岡田准一に、唯一の配役として画面に出てくる女性アナウンサーは、今年25歳の稲富菜穂という。
1990年で生まれ大阪府出身。事務所はフロンティアコーポレーションに所属している。2007年にBOMBというグラビア雑誌から生まれた「Bibus Music Club」の一期生に選ばれ、ユニット活動を続けていたが、2010年にユニットが解散。その後は、タレントとしてテレビ・ラジオに出演する傍ら、モデル活動も積極的に参加するようになった。
競馬好きが高じて、2015年から競馬雑誌に連載コラムを期間限定企画として開始している。その的中率の驚異的な高さも、彼女への注目が集まる理由の一つとなった。
CM内では、至近距離で水鉄砲バズーカを顔面に複数回浴びせられ、おそらくかなり痛いはずだ。また服もビショビショになり、そのスタイルがよりくっきり映し出されることで、この稲富菜穂に対する注目も上がった。オマキャノンという言葉の意味は全くわからないが、インパクトのあるCMである。
ひらパープールのCMが話題に!
「ひらパー兄さん」は、ひらかたパークという遊園地を代表するキャラクター(ゆるキャラではない)のことで、2009からテレビCMに登場している。大阪の遊園地は、USJの出現によってどこもかしこも経営難に陥った。しかし、ひらかたパークは、広告によって起死回生を成し遂げたのだ。
パーク内を舞台にシュールでくだらないインパクトのあるCM撮影をしており、どうしても記憶に残るのだ。そして「行ってみたい」という気持ちを起こさせる。CM本来の力が宿っている作品だ。
2009年4月に、初代であるひらパー兄さんとして、お笑いコンビブラックマヨネーズの小杉竜一が抜擢された。襟を立てたシャツは、当時彼のトレードマークだった。2010年に、ひらパー兄さんの再選が始まったが、小杉竜一が4万票の差で優勝し、二代目のひらパーとして活動を続けた。2013年3月末で引退し、3代目のひらパーとして選ばれたのが、大阪の枚方市出身の岡田准一だ。その年の入場人数は記録更新し、二年連続100万人を突破した。
普段アイドルとして、クールな岡田准一だが、CMの中では面白くて可愛らしい一面もあり、決め台詞も大人気だ。
CGや特殊な表現などがなく、シンプルな背景とシュールな衣装だけで、人の心を掴める不思議なCMだ。このCMは、無駄に内容を誇大しなくても、自分の創造力を広がれば、簡単な編集でも人を楽しませることができることを示す、いい例といえる。
つまるところ、このひらパーのCMには、覚悟を感じることができるのだ。「絶対にこのCMを通して来場者数を増やす」という覚悟だ。その覚悟から逆算して、内容・キャストを決めていく。その結果が、「意味がわからなくても、インパクトがあり、施設の『楽しそう』な様子を映し出すCM」としてのオマキャノンのCMになったのだ。白シャツが透ける、多少の下心的な期待感も持たせる。極めて洗練されたCMといえよう。