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ホセムヒカという人物が来日し、東京外語大学で講演をするということが話題になっている。世界一貧しい大統領と呼ばれ、ウルグアイ国民から親しまれた人物だ。「世界一貧しい大統領」というと、世界一貧しい「国の」大統領と勘違いしやすいが、彼が大統領を務めたウルグアイという国は貧しい国ではない。彼自身が金やモノに執着をせず、非常に清貧な生活を送り続けたことからそのように呼ばれているのだ。
そんな彼がなぜ日本に来て、何を語るのか。彼の生き様を紹介しながら探っていきたい。
ホセムヒカ来日講演は東京外語大学で開催
ホセムヒカは4月7日の木曜日に、東京外国語大学の府中キャンパスで講演を行うようだ。講堂内での聴講は学生にしか認められていないようだが、一般向けに野外特設モニターで公開するようだ。
時間は16:30から。特に事前予約等も必要ではないため、気になる方は行ってみるのも良いかもしれない。現在80歳のホセムヒカが、次また来日する機会があるかといえば、可能性は低い。世界的に有名な人徳者の講演を直接聞くことができるこの機会を逃す手はない。
今回の来日目的は?
もともとは過去に彼のスピーチをまとめた絵本「世界一貧しい大統領のスピーチ」という本を出版した出版社からの招待で来日することが決まった。彼の生き様に惚れ込んだ担当者がいたのだろう。彼の来日とともに、日本での認知度が急上昇した。彼の名言をまとめたネット記事が8万もの「いいね」を集めたほどだ。
テレビ出演の予定もあるようだ。たった一度のテレビ出演で、噂が爆発的に広まるというのは、本物の証だ。
現在は政治家を引退し、農業を営みながら生活しているホセムヒカ氏。もともと親日家であり、「日本は西洋の文化の真似をしはじめてからおかしくなった」とコメントしている。彼なりに、何か日本人に伝えたいことがあったのかもしれない。
ホセムヒカの名言
ホセムヒカの名言で印象深かったものをご紹介したい。
私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません。
貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ
私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません。
彼の哲学は一貫している。人間は生きるだけで幸せなのだ。成長を求め、拡大を求め、刺激を求める。これは本来の人間の姿ではないというのだ。現代の資本主義の考え方からは、いささか反するものではある。しかし、資本主義社会がゆっくりときしみをあげている現代において、彼の提言は的を得たものなのかもしれない。