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兵庫県の学校に対する爆破予告の書き込みが発見され、騒ぎになっている。爆破予告の日時は5月2日の15時34分、5月6日の16時4分となっている。これを受けて、爆破予告の対象とされた学校は、5月1日に不審物の捜索を行ったものの、不審物は発見されなかったようだ。
しかし、5月2日についてはすべての学校が休校の措置を取ったという。インターネット掲示板への書き込みが、5つもの学校を休校に追い込んだ。今や、ある意味よく見られる光景ではあるが、冷静に考えると非常に不思議な話でもある。今回は、この事象について考察をしてみたい。
爆破予告を受けた兵庫県の学校はどこ?
爆破予告の対象となった学校は5校ある。市立上ケ原小学校、市立上ケ原中学校、市立甲陵中学校、県立西宮高校、関西学院大学だ。小学校から大学まで均等に予告に入っている。
真面目に取り合うならば、どれか一校に対象を絞るよりも、捜査の撹乱を図れる。本当の標的とする学校をカモフラージュするという考えもできるだろう。
しかし、予告文の全文を見れば、明らかに真面目に取り合う必要のないものだということがお分かりいただけるはずだ。
予告文の全文は?
爆破予告で甲陵、上小、県西、関学、学校休みなったんか
めっちゃええやん笑笑
休校なったかたがた良いGWおくってください笑笑
興国も爆破予告でGW10連休ほしい笑笑
まぁ予告された学校がなんもないこと祈ろ pic.twitter.com/PrCo24bnpx— 藤澤 直弥 (@rRifyUsrgwNkPs0) 2016年5月1日
以上の通り、ふざけ半分の文章であり、信憑性は極めて低い。文章として、覚悟が感じられない。そもそも、こうしたネット上の爆破予告で、いままで本当に爆破が起こった事例はほとんどない。
もちろん、これで通報を受けた警察が、「どうせ嘘だ」と決めつけ、仮に本当に爆破が起こった際には、警察が責任を問われることになる。どれだけ信憑性が薄くても、「爆破予告がネットに書き込まれている」という厳然たる証拠を目の前にした時、警察は動かざるを得ないのだ。(ストーカー被害などは、被害者の証言だけで証拠がない場合が多いため、警察は動かない。このジレンマは如何ともしがたい。)
犯人の目的は10連休か?
今回の爆破予告は、5月2日と6日という、GW中の平日になされている。このことから簡単に推測できることは、犯人はこの5校のうちいずれかの生徒であり、騒動によって学校を休校に追い込み、10連休を謳歌したかったのではないか、ということだ。
ネット上では、こうしたある意味で行動力のある犯人像から、大学生である、つまり関西学院大学の学生ではないかという推測が飛び交っている。一方、関学はそもそもGW中も学校があるため(大学の方針として授業日数確保のためGWに休みを取らない)、関学の学生ではないという説もある。
そうすると、西宮高校あたりが怪しくなってくる。偏差値58と相応な高校だ。そう思ってみると、相応な高校のインターネットが好きなクラスタの生徒が書き込んでいそうな文章構造だ。
結果的に犯人の思惑通り、5月2日は休校になった。不審物チェックまで行ったにもかかわらず、本当に休校にする判断をした学校の姿勢をみると、あるいは教師たちも本当は休みたかったのかもしれない。そうすると教師の犯行という説もまた浮上するのだが・・・。
どうもこの事件、予定調和感があって拍子抜けしてしまう。
社会人の読者の方は、2日、6日と頑張ろうではないか。