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昨日発表された「ノーベル生理学・医学賞」にまた新たな日本の研究者が受賞した。
その研究者の方は東京工業大学の大隈良典(おおすみ・よしのり)名誉教授(71歳)である。
今回の受賞で日本人のノーベル賞受賞は大隈教授で23人目であり、生理学・医学賞では4人目の受賞となる。
大隈教授が今回受賞した「オートファジー」とは、簡単に説明すると「自食作用」を意味する現象である。
細胞内のたんぱく質の分解及び再利用の基本的な仕組みであり、その機能に異常が生じると神経疾患及びがん、感染症などを引き起こすとされている。
その「オートファジー」は昨年も受賞候補に挙がっていたのだが、昨年は大村智氏が受賞し、話題になったことを覚えている方もいるのではないだろうか。
今回の記事ではこの「オートファジー」による関連株、そしてがん治療に効果があるのか?についてお伝えしたい。
大隈良典関連株は?
株の動向を気にする方は特に気になるであろう「オートファジー」に関する大隈教授の関連株だが、オートファジーの関連の研究や試薬を進めているタカラバイオは関連株としては熱視線を浴びている。
実際に一時、前日終値から10パーセントも上昇したようだ。しかし今は上げ幅を縮小する展開へと変わっていったようだ。
また、同じく関連試薬を扱うコスモ・バイオに関しては買い注文が殺到したため、午後1時の段階で値がつかないという出来事が起きた。
他にも大隈教授、及び「オートファジー」に関連する医学生物学研究所やトランスジェニックなども同じように前日終値から飛躍的な上昇をしている。
やはり「ノーベル賞受賞」という権威、そして「日本人受賞」という言葉は一般的なニュースはおろか、株価にも多く影響することがよく分かる一件であることが理解できた一件である。
がん治療に効果あり?
記事の最初の方でも少し書いたが、この「オートファジー」はがんに効果があると期待されている現象である。
実際にアメリカのペンシルベニア大学で大隈教授が解明した「オートファジー」の研究成果を生かし、がん治療を目指す研究が10年も前から進められているのだそうだ。
がんの治療薬とともに臨床試験を8年前から行ってきたそうで、これまでに500人もの患者が投与を受けた結果、特にメラノーマという皮膚がんの一種を持つ患者の場合、肺に転移したがん、脳や肝臓に転移したがんが小さくなったという報告があるそうだ。
ちなみに、メラノーマという病気はホクロによく似ている姿形をしているとよく言われるが、実際にはもっと大きくホクロとは言い難いタイプのものが一般的である。
そしてメラノーマは脳にも転移するという病気でもある上に、人間以外にも発生する病気でもある。
実際に競走馬でもこのがんになってしまった馬がいるため、この「オートファジー」が今後さらに発展していけば、人はもちろんとして、競走馬の治療にも役立つ可能性も十分にある。競馬ファンにも嬉しいニュースになるかもしれない。
日本は「がん大国」とも称されている国でもあり、今後の医療の世界に「がんは完治できる」という前提ができる日も遅くはないのではないだろうか。
そして何より日本の研究者たちがほぼ毎年「ノーベル賞」を受賞しているということも考えてみると驚くべきことである。
これから生まれてくる研究者たちにも、期待を抱かずにはいられない。