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ショッキングなニュースが流れた。東京オリンピックの招致の過程で、IOCの委員を務めるラミン・ディアクに日本から裏金が支払われたとのニュースが報じられたのだ。2億円以上もの大金が、ラミン・ディアクの息子が関係するシンガポールの口座に振り込まれていたことが、フランスの検察当局により明らかにされた。
国立競技場問題や、エンブレム問題など、様々な問題を少しずつ解決し、ようやく前進し始めたかのようにみえていた東京五輪だが、まさかの事態に関係者は動揺を隠せずにいるようだ。
東京五輪の裏金は電通が行った裏工作?
ラミン・ディアク氏は、日本の五輪招致が決まった2013年にIOC(国際オリンピック委員会)の委員を務めていた人物で、同時に国際陸上競技連盟の会長も務めていた。もともとカネに汚く、スキャンダルの多い人物だった。最近ロシアのドーピング隠蔽問題で追及を受けていた人物でもある。
この人物の息子が、国際陸連のコンサルタントとして活動していたパパマッサタ・ディアクだ。ロシアのドーピング隠蔽問題では、このパパマッサタ・ディアクが首謀者とされ、陸連を永久追放されている。
今回、このパパマッサタ・ディアクの関係する口座に資金が振り込まれたわけだが、一説によると、日本の大手広告代理店の電通がこの件に噛んでいる可能性が高いという情報が出回っている。
実は、電通はこの国際陸連と2029年までの包括スポンサー契約を結んでいたのだが、フランス検察当局の捜査によると、一方的にラミン・ディアクよりその契約期間が延長された形跡があるのだ。電通とラミン・ディアクの、ただならぬ関係があることを匂わせる。
東京五輪中止の可能性は?
仮にこうした資金の流れが電通主導なものだとすれば、東京五輪が中止に成る可能性はあるのだろうか。
筆者は、この件により東京五輪が中止になることはないと考える。
真実はおそらく闇に葬られるだろうが、仮に今回の賄賂を東京五輪招致委員会が指示したものだとしても、シンガポールの口座へ送金したものが電通の関係者だとすれば、全責任を電通が取らされることになる。
電通は、東京五輪のスポンサーでもある。東京五輪が行われれば、電通には莫大な利益が入る。電通は、ある意味で東京五輪の最大の利害関係者なのだ。電通が身銭を切って賄賂を送る理由は、十分にある。
招致委員会は、当然賄賂がばれた時の対策を考えているはずだ。その時は電通を切ればいいだけだ。あるいは、本当に電通が東京五輪を招致して儲けるために賄賂を送っている可能性も十分にある。
いずれにせよ、今回の件は世界的に東京五輪の評判を貶めた最低な行為だ。また結果論ではあるが、このような裏金工作を行わずとも、日本は大差で五輪開催国に選ばれている。
ことの真相が明らかになり、関わったものの断罪が待たれる。