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10月23日午前11時40分頃、日曜日の公園に爆発音が響いた。
栃木県宇都宮市の宇都宮城址公園内のベンチ付近で突然爆発が起き、1人が死亡、3人が重軽傷を負った。亡くなった男性の遺体から遺書が見つかり、この爆発が自殺目的であったことが判明した。
亡くなったのは元自衛官の栗原敏勝、72歳。遺書は靴下に挟まれており、「命を絶って償います」などと書かれていた。
白昼の公園で爆死という壮絶な自殺を選んだ栗原敏勝。その動機は何だったのだろうか。
公園と車と自宅
宇都宮城址公園で爆発が起きたのが、11時40分頃。それに先立つ11時30分頃、近くのコインパーキングで複数の車が燃える火災が起きている。さらにその前、11時15分頃には同市針ヶ谷町にある民家が全焼する火災も起きていた。
連続して起きた火災と爆発。これらは一人の男、栗原敏勝によって一本の線になる。燃えた車も家も、栗原敏勝の物だったのだ。
栗原敏勝は、まず11時15分頃自宅に火をつける。屋根が吹き飛ぶほどの猛烈な火災だったという。そのまま家を出た栗原は自分の車で城址公園付近へ移動。公園近くのコインパーキングに車を停め、火をつけた。車は2度にわたり爆発、炎上した。そして、そこから徒歩で公園へ移動し、所持していた爆発物により自殺を遂げたのである。
幸い自宅と車の火災で巻き添えになった人はいなかったが、隣に駐車していた車は延焼の被害にあった。公園の爆発では、近くに居合わせた男性2人が、金属片が体に刺さるなどして重傷。男子中学生一人が軽傷を負った。
自殺の動機がFacebookに?
栗原容疑者は、自身のFacebookやブログなどに、自殺の動機になったと思われるような記事を投稿している。
それによると、自身が退官した平成11年ごろから三女が統合失調症を発症し、暴れるなどして処置入院を繰り返した。その娘を治療するためとして、妻が宗教教団に栗原容疑者の退職金をつぎ込む。妻の行動がマインドコントロールにより発症した統合失調症だとして、妻を強制的に措置入院させるが、後に妻が起こした離婚訴訟で、その行為をドメスティックバイオレンスだと判断される。全面敗訴した栗原容疑者は、慰謝料として預貯金や自宅、車などの財産を全て差し押さえられることになる。
Facebookには、数年前に2度に渡り妻と娘からナイフで斬りつけられたと訴える記事がある。このことは裁判で妻も認めているが、判決が栗原容疑者に有利に傾くことはなかった。
家庭は崩壊、財産も全て奪われ、残りの人生を悲観して自ら命を絶つ。ここまでならその心情を理解することも出来る。しかし栗原容疑者は自宅と車を焼き、自らは爆死というとてもショッキングな方法を選び実行している。なぜそのような危険な手段を選んだのだろうか。
爆破自殺を選んだのは
栗原容疑者は裁判に敗訴した後、ブログやYouTube、2ちゃんねるなど、あらゆる手段を使って判決の不当さを訴えていた。しかし、本人が望むほどの反響は得られなかった。
そこで人目を引きメディアに大きく取り上げられるような派手な方法で自らの命を絶ち、世間の注目を集めようと考えたのではないかと考えられる。
実際に、今ネットでは栗原容疑者のブログなどが話題になっている。しかし、その主張が認められたとしても、本人が命を絶った後ではもうどうしようもない。
栗原容疑者には、自らの命と引き換えにしても認めてほしかった主張があった。しかし、彼の選んだ方法は大きく間違っていた。
彼が自らの身体を爆発物で吹き飛ばしたその近くには、全く無関係の人々が平和に日曜の午後を過ごしていたのだ。
爆発が起こった時間には、祭りのプログラムの一つとして、300人ほどの中学生の行列が通る予定になっていた。幸い少し遅れて進んでいたため行列は少し手前で止まっており、爆発に巻き込まれることは避けられた。
警察は、爆発物に関して、栗原容疑者が自ら作った殺傷能力を高めたものである可能性が高いとしている。爆発で飛んだとみられる金属片が40~50mにもわたって散らばっていたという。
もし中学生の行列が予定通りに進んでいたとしたら、多くの被害者が出ていたに違いない。
栗原容疑者の主張が正しければ、その境遇に同情も覚えるが、彼の選んだ道は身勝手であるというしかない。
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