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読売巨人軍の最高顧問である渡辺恒雄(通称:ナベツネ)がついに退いた。「老害」の代表格として長く野球界に君臨していたドンが、ついに退くとあって、野球界には大きな影響を与えそうだ。
表向きは、巨人軍投手の高木京介の野球賭博の追加発覚が辞任の理由だが、現在病気であるとも噂されており、辞任の真相は個人的な理由もあるという説も浮上している。
渡辺恒雄は、読売新聞グループの会長でもあり、巨額の年収を手にしている。自身を独裁者とまで語った人物の転落が始まるか。
渡辺恒雄の年収は?
渡辺恒雄は読売グループの総帥だ。一体どれほどの年収をもらっているのだろうか。
実は読売グループは非上場の会社であり、役員報酬は公開されていない。読売グループは長い歴史で積み上げた莫大な資産はあるものの、売上高は十数億程度の会社であるため、ナベツネの年収はせいぜい5000万円程度とみてよいだろう。また、読売グループは創業一族の正力家が株式の大半を保有しており、ナベツネの保有分は少ない(少ないため明らかになっていない)。配当もそれほどもらっていないはずのため、「カネ」の面ではそれほど持っているわけではないかもしれない。
しかしながら、読売グループを意のままに操ることのできる権力を持っている。メディアを制すれば、国を制することができる。事実渡辺恒雄は政界のフィクサーとしても影響力がある。
カネ以上に、権力によって渡辺恒雄は自分の地位をさらに強固なものとしているのだ。
渡辺恒雄の辞任理由は病気?
今回の辞任は、賭博問題の引責というのが表向きの理由だ。確かに、昨年9月に3選手の疑惑が持ちあがり、無期限失格処分を下した直後に、巨人は全球団関係に賭博についてのヒアリングを行っていた。今回の高木京介は、そのヒアリングで見抜けなかったということであり、ヒアリングの甘さがあったと言わざるを得ない。
しかし、ナベツネは自らの責任を認めて辞めるような男ではない。一説によると、自身の病気の進行が原因ともされる。確かにナベツネの風貌はどんどん痩せてきていて、健康な状態とは言い難い。2014年には食中毒で入院したこともある。現在は89歳になる老体だ。体のいたるところにガタが来ていてもおかしくない。
さらにいえば、今回辞任するのは読売巨人軍の名誉会長職だけだ。読売グループの会長を辞任するわけではない。ナベツネはまだまだ権力にすがるはずだ。
とはいえ、今回の辞任で渡辺恒雄の求心力の低下は免れない。日本における代表的な老害の失脚は、時代における一つのポイントとなるかーー