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ワコールの子会社「ウンナナクール」が販売するパジャマが、表面フラッシュ現象による着火の恐れがあるとして、一万枚以上を自主回収するという発表がなされた。偶然、販売員がその可能性を発見し、すぐに会社に報告。現在のところ、実際に着火し、被害を受けた購入者はいないとのことだ。人気の高いパジャマが5品種、回収されるとのことで、市場には不安が広がっている。
今回問題となった表面フラッシュ現象は、ウンナナクールのパジャマだけでなく、他の衣類にも十分に起きうるものだ。これを機会にこの現象について学び、防災を意識することは重要なことだ。気をつけるべき点をまとめてみた。
表面フラッシュ現象の原因は?
表面フラッシュ現象とは、着衣着火とも言われるものだ。ひどい場合は、着ている服全体に一瞬にして火が燃え広がる。ほんの少しの火の気から、カメラのフラッシュのように一瞬で燃え広がる様子から、このように名付けられた。
表面フラッシュ現象が起きる原因は、衣類の「毛羽」だ。綿生地などは、繊維が毛羽のように立ってしまうことがある。その立った繊維の隙間に空気が無数に入り込むことで、火が燃え広がりやすくなるのが、直接的な原因だ。
特に炊事中などに、ガスコンロの火が袖口から燃え広がったり、ワイシャツの胸ポケットに入れていたライターの火花から燃え広がるなど、日常に危険が潜んでいる。
表面フラッシュ現象になりやすい衣類は?
今回、ウンナナクールで問題になったのは、このような綿生地を中心に作られたパジャマだ。
基本的に毛羽立つ衣類は、すべて表面フラッシュ現象の危険性をはらむ。特にネルシャツなどのネル生地は危ないと言われている。ワイシャツなども綿生地のものが意外に多い。フリース生地のものなども危険だ。
綿生地は肌触りがよく、パジャマなどによく使われる。ウンナナクールの商品は、非常に人気だっただけに残念だが、綿生地を使う以上、危険性は残る。製法に特別欠陥があったわけではないだろうが、少しでも購入者に被害が及ぶ可能性があると判断した時点で全品回収を行ったワコールとウンナナクールの判断は賞賛に価する。
表面フラッシュ現象を防ぐには?
表面フラッシュ現象を防ぐには、防炎製品を使用するのが最も効果的だ。消防庁の指導で認定を受けた製品が出回っている。例えば防炎の腕カバーなどをつけておけば、万が一袖口から着火しても、腕の部分で火が抑えられるため、軽い火傷で済む可能性がある。
特に冬場の調理は、長袖を着用して調理を行う人も多いはずだ。以下のような防炎カバーは、一家に一つ持っていても良いかもしれない。
ただ、一番重要なことは、火の手を遠ざけることだ。これから春夏にかけて、野外でBBQを楽しむ人なども増えてくるだろう。火の危険がつきまとう。火を扱う際には十分に注意すること。これが一番の防炎対策といって良いだろう。