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おおさか維新の党の足立康史議員が注目を集めている。民進党にたいして、歯に絹着せぬ物言いで、徹底批判しているのだ。しかし、その批判が、バカだのアホだのふざけるなだの、およそ国会で発言されているとは思えない低俗な言葉で溢れており、足立康史議員に対する批判も沸き起こっている。
批判を受けた民進党は、足立康史議員に対し懲罰動議を提出したようだ。懲罰動議が認められ、懲罰委員会にかけられると、最悪の場合除名を受ける。除名を受けるには、委員の3分の2の賛成が必要なため、滅多に除名になることはないが、民進党の怒りがよく分かる。
足立康史の人となりや背景次第では、ただ口の悪いヤジ将軍という捉え方をされても仕方がない部分がある。足立康史とは一体どのような人物なのだろうか。
足立康史の経歴・プロフィール
足立康史は京都大学出身で通産省の官僚だった。経歴的にはエリートといって差し支えない。官僚時代は、職場の中ではおとなしい方だったという。もともと通産省は、破天荒なタイプのエリートが多く、日本経済を切り開くことを期待された者たちがしのぎを削る場所だ。そうした職場の中では、足立康史といえども、おとなしく見られたということだろう。
現在50歳。2012年に初当選し、政治家としてのキャリアをスタートさせた。
足立康史は、2015年に秘書への残業代未払い問題で注目された。やめた秘書から、これまでの未払いの残業代700万円を払うよう書面で通知が来たのだという。足立康史いわく、秘書は労働基準法の適用除外に相当するとして、残業代の支払いを拒否。これが一部で叩かれる要因となった。
本人は、自らのことを「ヤジ将軍」と豪語しているようだ。確かに、国会で質問中の江田けんじへヤジを飛ばし、質問が中断されて江田けんじが後方の足立康史を睨みつけることもあった。安倍晋三からは「ヤジに影響力がある」と褒められたと本人は語っている。
議員になって日が浅く、ヤジで江田けんじを狼狽させたという程度の功績しかないが、元気だけはあるようだ。本人も、自分は政界に友達などいない、正しいと思ったことだけやっていく、と語っており、筆者としては今後に期待したい政治家の一人だ。
民進党への批判は正論
足立康史の民進党批判は、言葉の汚さから非難も受けているが、至極まっとうなものだと思う。民主党政権時代は、あまりの政権運営能力の低さに日本の行政が停滞したことは間違いない。その後野党に転落してからも、法案には目をつぶって反対。対案など何も提示せず、ただ自民党の足を引っ張ることこそ自らの本分かのように振る舞い、その存在感は非常に小さなものとなった。
印象的だったのは、昨年の安保法案の国会内でのプラカードだ。大学生によるデモが流行化するなか、国会内で民主党の議員が「自民感じ悪い」などと書いたプラカードを持ち込み、パフォーマンスを行った。メディアなどは自民党批判でこぞってその映像を取り上げたが、良識ある国民からすれば、「政治家が議場でプラカード掲げて何してるんだ?」という疑問のみを与えられた、愚かな行為だった。
今回の震災についても、足立康史が批判するように、民進党としては何も対策を取っていない。言ってしまえば、野党であることに甘えているのだ。当事者意識がないのだ。それでも悲しいかな、野党第一党は民進党だ。野党が機能しなければ、本来の意味で与党も機能しない。
足立康史はその本質を理解しているからこそ、暴言とも取れる発言で民進党を叱咤激励しているのではないか。そうに違いない。
足立康史、最も注目すべき政治家であることは間違いない。