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電通過労死問題の上司の現在は?左遷しない限り電通は変わらない

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電通元社員の高橋まつりさん(24)の自殺は過労によるものだったとして、三田労働基準監督署が労災認定したが、この事実を受けた電通の対応が気になるところである。高橋さんを自殺に追い込んだ原因と、直属上司は処分を受けたのかについてまとめた。

自殺の原因は過労だけではない!!

労基署による、高橋さんの残業時間は1月に約105時間という公表に対し、130時間超えとの見解もあるが、「1日20時間とか会社にいるともはや何のために生きてるのか分からなくなって笑けてくるな。」や、連日午前4時・5時に「今から帰宅」というツイートを当人がしており、130時間では収まらない残業時間であったのは明白である。

こういった会社の労働体制を肯定するわけではないが、労働時間に関して「これぐらいの長時間労働」と感じる人は電通に限らず五万といるだろう。しかし高橋さんに至っては「君の残業時間の20時間は会社にとって無駄」「会議中に眠そうな顔をするのは管理ができていない」「髪ボサボサ、目が充血したまま出勤するな」「今の業務量でつらいのはキャパがなさすぎる」と、長時間勤務を把握した上で仕事に関係ない身なりの指摘まで受けていた。

また「男性上司から女子力がないだのなんだのと言われるの、笑いを取るためのいじりだとしても我慢の限界である。おじさんが禿げても男子力がないと言われないのずるいよね。鬱だ〜。」とのツイートも残しており、上司からのパワハラセクハラの実態が伺える。

自身のツイートや友人の発言から察するに、高橋さんは真面目で努力家で責任感が強く、単に長時間労働がきつくて自殺したのではない。どんなに仕事が大変でも、彼女の状態を把握して労わってくれる上司がいたならばおそらく心を病むことなく出勤できただろうが、残念ながら彼女は日々責められいじめられる地獄のような場所に長時間居続けなければならなかったのだ。それがどれだけ辛い状況なのかは容易に想像することができ、総合的な職場環境の悪さが彼女を自殺にまで追い込んでしまったと考えられる。

上司は現在どうしているのか?

結論から言って、上司の名は今のところ明かされていないが、高橋さんのTwitterには「部長から」「男性上司から」というワードがあり、彼女を精神的に追い詰めたのは同部署(ダイレクトマーケティング・ビジネス局デジタル・アカウント部)の男性部長だと推測される。

しかしながら信用第一の広告代理店が内部告発によって情報漏洩し、不祥事を認めるといった可能性は極めて低い。また各報道機関も電通に広告依頼をしている手前、不祥事があっても進んでスクープに踏み切ることはしないだろう。おそらく今後も高橋さんの元上司を特定するのは難しく、責任を問われたのかも定かではない。

上司が左遷されない限り変わらない

今回の高橋まつりさんの件で電通を調べると、25年前にも同じような過労死があったことが分かった。1991年8月27日電通元社員の大嶋一郎さん(24)が自宅の風呂場で首を吊って自殺したという事件で、大嶋さんは月147時間の残業をしていたそうだ。彼の父親が訴訟を起こすと、電通側は会社に安全配慮義務違反はなかったと主張。結果的に電通が敗訴したがその際に「今回の事件を深く反省し今後労務管理の徹底と健康管理の充実を行い、不幸な出来事が二度と起こらないように努力する」と謝罪している。

口先だけで会社の体質改善がされていなかったのか、もしくは大嶋さんの事件を忘れまたここ数年で戻ってしまったのかは不明だが、どちらにせよ再び痛ましい事件が起きてしまったのは紛れもない事実だ。たとえ裁判に負け損害賠償をいくら払おうが、社員を一人の人間として尊重せず駒のように使う上司が会社に居続ける限り、電通が変わることはなくまた同じような被害者が出続けるのではないだろうか。電通はこのことをもっと重く受け止めるべきだ。

電通に限ったことではなく、「長時間労働当たり前」「睡眠時間を削ってでも仕事しろ」といった価値観が会社や日本社会全体で萬栄している限りは、過労死問題は一向になくならない。PCや様々な機器が普及した現代では30年前と仕事内容も働き方も大きく違う。

「俺らの頃はもっと長時間労働だった」と過去と比べ睡眠不足自慢するのはあまりにも無意味で生産性がない。そんなことを言って今の若者やゆとり世代を責めるよりも、もっと仕事の効率性や質を重視するべきではないだろうか。今回の事件を受け、会社を支える社員が一個人として大切にされる社会を願うと共に、亡くなられた高橋さんのご冥福を心よりお祈りする。

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初代編集長・ボス

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初代編集長。一部上場企業で働く傍ら、ビジネスで培ったノウハウ提供を趣味としている。ノウハウコレクターとしての一面をもつ。今は引退して芸能ニュースを毎日飽きずに見続けている。

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