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今年の24時間が始まりましたね。
ネット上では「感動の押し付け」や、「障害者のための番組」など否定的な意見が多いですが、滞りなく番組は進行しているようです。
今回は、24時間テレビの募金、寄付金は何に使われているのかということに焦点を当てていきます。
24時間テレビの寄付金はどれぐらいあるのか?
24時間テレビといえば、都市部の駅周辺や、大型ショッピングモール、街頭での募金の他、番組に募金を持ってきてくれる芸能人の方などから寄付金を集めています。
24時間テレビは1978年にスタートし、今年で40年目を迎えました。
これまでの募金総額は、24時間テレビの寄付金を管理する「公益社団法人24時間テレビチャリティー委員会」のホームぺージに記載されています。
40年間の寄付金総額は何と372億5,395万5,817円に上ります。
2017年の寄付金総額は6億9,915万3,512円で、2016年は8億8,748万2,001円でした。
今までの最高寄付金は、東日本大震災があった2013年の15億4,522万6,444円です。
災害がある年の寄付金は、他の年に比べて少ないことがわかります。
何に使われているのか?福祉車両のイメージはあるけど…
テレビの報道では、出演した芸能人のギャラにほとんどが支払われ、本来の目的であるチャリティーには使われていないのではないかと言われています。
実際に出演者の方が、出演した分のギャラを全額寄付に回すということを発表して、チャリティー番組にギャラが発生していることが発覚したのは記憶に新しいですね。
実際にどれぐらいのギャラをもらっているかは公開されていませんので、寄付金からギャラが支払われているのかは不透明なままです。
ちなみに、24時間テレビの寄付金が何に使われているのかは、先ほどの24時間テレビチャリティー委員会のホームぺージに載っていました。
福祉車両の贈呈や、電動車いすの購入、全国各地のボランティア活動の運営費用などに充てられているようです。
福祉車両の値段を個人的に調べてみました。
24時間テレビの福祉車両のベースは、トヨタのハイエース、日産セレナ、日産キャラバンの3車です。
福祉車両は特殊車両に含まれるため、純正のものを福祉車両に改造する費用が発生するため、新車で購入するとなると、ベース車両の新車価格よりも高くなります。
日産セレナの場合で見てみると、新車の日産セレナは243万5,400円~となっています。
福祉車両で一番グレードの低い「スロープタイプ」は289万5,000円~となっています。
50万円以上の差があるということになります。
他の車両ではトヨタのハイエースは200万円前後のベース車両価格に対して、福祉車両では2倍の400万円オーバー。
日産キャラバンの福祉車両は、200万円のベース車両価格に対して、367万円という価格です。
寄付金の50%を福祉車両に充てるとなると2017年は3億5千万円分の福祉車両100台が贈られる計算になります。
毎年100台ずつ送っているのであれば、20年間で2000台もの福祉車両が24時間テレビから贈られていることになりますね。
確かに24時間テレビの構成は感動や障害者を前面に押し出したものです。
出演者のギャラ問題も取りざたされていますが、個人的には24時間テレビに救われた人もいる中で、ネガティブキャンペーンばかりを報道するのもいかがなものかと感じます。
24時間以上一つの番組に拘束される出演者たちは、まさしく身を削って24時間テレビを盛り上げようと頑張っています。
ほとんどが売れっ子の芸能人ばかりで、24時間テレビに出演すると、他の仕事は一切できません。
寄付金を出演してくれる芸能人のギャラに充てたとしてもなんの問題があるのでしょうか?
そこまで上げ足をとる必要があるのでしょうか?
今の日本を取り巻く、ネットや報道は「悪者探し」に終始している感は否めません。
そういった環境がなくなることはないと思いますし、今後24時間テレビの存続にすら関わってくることになるでしょう。
しかし、私たちに「チャリティー」や「ボランティア」という言葉をここまで身近にしたのは、他でもない24時間テレビなのではないでしょうか?
24時間テレビがあるからこそ、普段意識しないチャリティーに意識が向けられると思います。
寄付金が何に使われようが、福祉や災害復旧にきちんと使われていれば何の問題もありません。
委員会は寄付金と使用金額の明細をすべて公表すべきだと思いますし、私たちもそれを素直に受け入れるべきだと思います。
一人でも多くの方が、24時間テレビを通して、チャリティーの種を持ってくれることを期待しています。