【人気急上昇中の記事】 現在 18 名が閲覧中...![]() あなたのマンション、現在の価値がサクッとカンタンに調べられるツールが、いま話題に。 |
加計学園と安倍首相の関係が問題になっている。
『安倍首相“お友達”学校法人に公有地36億円を無償譲渡』という、週刊現代のスクープが発端である。
「第二の森友問題」とも言われるこの疑惑だが、これが真実であれば、第二どころか森友を超える大問題に発展するかもしれない。
安倍首相はこれにどう関係しているのだろうか。
加計学園に関する疑惑とは?
学校法人「加計学園」は、岡山県に本部を持ち、岡山理科大学や千葉科学大学、倉敷芸術科学大学の3つの大学、高校、中学校、専門学校、こども園などを運営している。
この中の、岡山理科大学が、2018年に愛媛県今治市に新設する予定の獣医学部が、今回の疑惑の舞台である。この獣医学部が新設される過程で、何らかの力が働いたのではないかというのである。
獣医学部は、獣医師の増え過ぎを防ぐため、これまで新設が控えられていた。そのため、今治市と愛媛県が加計学園誘致のために行ってきた申請を、文科省は全て断っていたという。その回数、2007年から2014年までで計15回である。
その後、第二次安倍政権の下で発足した「国家戦略特区」は、その年の6月に獣医学部新設の検討を表明。翌2016年1月には、今治市が特区に指定された。その特区を決めるのが、内閣府「国家戦略特別区域諮問会議」。そして、この会議の議長を務めるのが、安倍首相なのである。
そして、今年1月加計学園は、公募により事業者に認められた。この流れを見ると、「加計学園ありき」で話が進められたと感じる。
さらに、新設される学部の土地が今治市から無償で提供され、その額は36億円とも言われている。さらに、事業費の半分に当たる96億円も提供されるという。至れり尽くせりである。
この件は、3月に国会で取り上げられている。その時には「森友学園問題」と似た事例として、民進党の議員が質問している。
また、その後の衆院予算委員会では、社民党の福島党首が、安倍首相と加計孝太郎氏との関係に言及している。安倍首相と加計氏が友人関係であることから、この認定に安倍首相が関与しているのではないかというのだ。
これに対し安倍首相は、加計氏を長年の友人で、食事やゴルフを共にする仲であることを認めた上で、「彼から頼まれたことはないし、働きかけたこともない」と、半ばキレ気味に否定している。そして「働きかけているというのなら証拠を出してください。そうだったら、私は責任を取りますよ」と発言した。
そして、その証拠になるかもしれないものが登場した。5月17日と18日に朝日新聞が掲載した文書である。
「総理のご意向」
朝日新聞が報じた一連の文書の中に、「大臣ご確認事項に対する内閣府の回答」という文書がある。この文書の冒頭には「(獣医学部の)設置の時期については、今治市の区域指定時より『最短距離で規制改革』を前提としてプロセスを踏んでいる状況であり、これは総理のご意向だと聞いている」と書かれている。
他に「副大臣レク概要(獣医学部新設)」「副大臣のご感触」「大臣ご指示事項」など、複数の文書が存在する。これらの文書について、ことの経緯を知る文科省の関係者は、文科省が作成したものだと認め、一部の幹部たちが共有していたと証言している。
菅官房長官はこの文書を「怪文書のようなもの」と切り捨てたが、野党はこの問題に対し、予算委員会での集中審議を求める意向である。
週刊現代のスクープは、当時騒がれていた森友学園の一件の陰に隠れて、そのままうやむやになるのかと思われたが、一転、謎の文書の登場で再び表舞台に出てきた。
加計孝太郎氏を「腹心の友」と呼ぶ安倍首相。そして、昭恵夫人は加計学園が運営する「御影インターナショナルこども園」の名誉園長を務めているという。どこかで聞いたような話だ。
癒着とは「好ましくない状態で強く結びついていること」である。
アメリカ留学時代からの友人だという安倍首相と加計氏。立場を超えて、食事やゴルフを楽しむ仲だった関係が「好ましくない状態」の結びつきに変わってしまったのはなぜなのか。お互いの立場が悪く作用してしまったせいなのだろうか。
勿体ないことである。
関連記事
安倍昭恵がここでも名誉校長か…加計学園疑惑
加計学園と安倍晋三の癒着についての週刊現代スクープが秀逸!
加計学園疑惑報道しないのはなぜ?5月に入り国会会期延長論も