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Amazonのジェフ・ベゾスCEOが社内会議の場で、自社について「大きすぎて潰せない会社ではない…。いつか倒産するだろう。大企業の寿命は30数年ということが多い。100年以上ではない。」と発言し、話題になっています。
今回は、そんなジェフ・ベゾス氏の発言内容の真意について探っていきます。
ジェフ・ベゾス氏とは?
1964年1月12日生まれのアメリカ人で2018年3月の長者番付において、世界一の大富豪としても有名な人物です。
コンピューターのスペシャリストで、プリンストン大学では計算機科学と電気工学の学士号を取得しています。
1994年にAmazonの前身となるCababra.comを設立し、1995年に現在のAmazonとして正式にビジネスを開始しました。
1998年には創業間もないGoogleに25万ドルを投資し、この投資がベゾス氏の最初の投資であったことも有名な逸話です。
2000年には、民間宇宙開発企業のブルーオリジンを設立し、2013年にはワシントン・ポストを買収するなど、経済界において最も重要な人物であることが知られています。
ビジネスにおいて、先見の明があるとされ、多くの投資を行なっていることでも有名ですね。
先見の明で見えたAmazonの将来とは?
そんな先見の明で自社を見つめたときに、冒頭の発言がされたのであればそう遠くない将来にはAmazonは潰れているのかも知れません。
実際、この発言後のTwitterでは、ジェフ・ベゾス発言の真意を探るツイートがあふれかえりました。
その多くは起業家や、経済コラムニスト、経済アナリストなどのビジネスの専門家からのツイートが中心です。
ツイートを見てみると、ジェフ発言の真意は2極化されていることに気づきました。
1…経営状況を見て、今後成長しないであろう自社の行く末を案じている
2…ジェフ発言を哲学的なコメントとして捉えて、ツイート者の会社に教訓として捉えようとする動き
1に関しては、このコラムの他にも多くのwebサイトで言及しています。
実際のデータなどで裏付けを行ない、本当に30年後にはAmazonが無くなるという論調のコラムもありました。
2は、ジェフ氏の発言を、「危機感を常に持つ」、「栄枯盛衰はある」といった「言い換え」で解説しているツイートなどが見られます。
ジェフ氏の本にもある「もし我々が顧客ではなく、我々自身に注力し始めたら、それは終わりの始まり。我々は終わりの日を可能な限り遅らせなければならない」という言葉と今回の発言をつなげている人もいました。
どれも正解ではないし、不正解でもありません。
発言の真意は、ジェフ氏にしかわからないわけですからね。
今回、このような論調のブログになってしまったのには日産のカルロス・ゴーン氏の逮捕や、東芝の粉飾決算など大企業と言われている会社の騒動が近年相次いでいるためです。
高度経済成長期からジェフ氏が発言した企業の寿命は30年で考えると、すでにその寿命を過ぎている会社の不祥事が表に出始めているとも言えます。
今の経済界をリードしているのは、創業や今の状態の会社になってから30年以上が過ぎた会社がほとんどです。
SoftbankやZOZOといった新興企業もいますが、日本の経済界を引っ張っているのは、旧財閥からのグループ(三菱など)といった老舗の組織が重要なポストを占めています。
世界一の大富豪の発言を考えて、自身の教訓とするのか、それともAmazonの衰退を予想するのかは個人の自由です。
今の経済界を変えていくのは、インターネットを中心としたグローバル企業です。
「血の入れ替え」という言葉がスポーツ界でもよく耳にしますが、経済界でも同じように「血の入れ替え」が必要な時代になっているのではないでしょうか?