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2018年7月4日に、ショッキングなニュースが飛び込んできました。
2018年7月6日~12日の間で、全日本航空(ANA)の国内便113便を欠航にすると発表され、2万人以上に影響を及ぼすそうです。
そして7月6日に、13日~22日にも追加で欠航することを発表しました。
これで合計176便が欠航ということになります。
今回はANAの欠航の理由、そしてなぜ今なのかということについてまとめていきます。
ANA欠航理由は「エンジン点検」?
ANAの主要航空機ボーイング787に搭載されているエンジンの点検が、エンジンの開発元であるロールスロイス社と、国土交通省からの耐空性改善通報(TCD)を受けて開始されることになりました。
ロールスロイス社のトレント1000型という名前のエンジンで、アメリカの連邦航空局(FAA)が2018年4月の段階で、トレント1000型に不具合が生じる恐れがあると判断されたのがきっかけです。
日本だけではなく、全世界の航空会社に通達され、ANA以外では、イギリスのブリティッシュ・エアウェイズ、ヴァージン・アトランティック航空、ニュージーランド航空も該当のエンジンを載せたボーイング787を採用しています。
ANAでは2018年7月から点検作業を行うことになりました。
ボーイング787は、全世界の主要航空会社で採用されている大型旅客機であることは皆さんもご存じだと思います。
このボーイングに搭載されているエンジンは、今回問題になったトレント1000型というエンジンと、ゼネラル・エレクトリック社製のGEnxというエンジンの2種類があります。
ANAのボーイングはトレント1000型エンジンを選択していることもあり、今回のエンジン不具合問題がダイレクトに影響を与えたということになります。
日本2大航空会社である日本航空(JAL)は、トレント1000型ではなく、GEnxを搭載したボーイングを採用しているため、今回のエンジン不具合問題には影響がありませんでした。
なぜ今なのか?6月の段階ですぐに点検作業が行えなかったのか?
まずANAは初期対応に関しては何も問題がありませんでした。
当初ロールスロイス社から発行されたエンジンの対象機体は787-9型の66台だったそうです。
点検箇所で不具合が見つかったものには、代替えの部品を使用してなんとかやりくりしていたそうです。
しかしその後787-8型の137台も追加で点検対象になったという通達を受けたことから、部品のやりくりができなくなり、結果的に長期の欠航が発生してしまったという経緯があります。
ANAは欠航となってしまった航空便の振り替えを全て無料で行うと発表しています。
それでも欠航便による乗客の影響は避けられないと見られています。
大きな鉄の塊が空を飛ぶようになって50年以上が経ちました。
日本製の航空機の開発なども活気づいてはいますが、ボーイング787が航空会社のメイン機体であることは当分変わらないでしょう。
7月後半の夏休み時期から帰省客が増える8月のお盆期間にかけて売り上げを伸ばすために今のタイミングが最適だと判断したのでしょう。
人の命を預かっている航空会社ですから、ANAの対応は正しい対応であったと言えます。
今後ロールスロイス社からの代替え部品の納入次第では、さらに欠航便が出る可能性も指摘されていますが、運輸業界の優先順位第一位は「安全」です。
その部分をしっかりと私たちユーザーも理解しておく必要があるのではないでしょうか?
今回の騒動でANAの企業姿勢を垣間見れたことで、顧客の信頼度を上げたことは間違いありません。