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8月23日の午前8時半ごろに、茨城県桜川市富谷の砕石場で爆発事故がありました。
今回は、爆発事故の原因についてまとめていきます。
爆発事故報道の概要
報道によると、砕石場で使うダイナマイトを、トラックから荷下ろししていた時に爆発事故が起こったようです。
また、この爆発の影響で、砕石場内にあった火薬庫も爆発したそうです。
ニュースで報道されている画像では、爆発時の煙が空高く舞い上がっていることから、かなりの爆発だったと推測できます。
トラックの運転手の男性1人が行方不明にもなっているようです。
ダイナマイト以外にも爆発物が保管されていることから、茨城県警では爆発物処理班の派遣を決定しました。
現在は事態の収束をしている最中ですから、被害状況のすべては把握できません。
ダイナマイトが爆発した理由
砕石場などで使用されるダイナマイトは、産業用ダイナマイトと言って、主に2種類のダイナマイトが使用されます。
膠質ダイナマイト(こうしつ)と呼ばれているダイナマイトの種類で、ダイナマイトの原料であるニトロゲルの含有量が20%以上のものです。
この膠質ダイナマイトの中の「桐ダイナマイト」と「榎ダイナマイト」と呼ばれているダイナマイトが産業用でメインに使われているダイナマイトです。
「桐ダイナマイト」はニトロゲルに「硝酸アンモニウム」を化合して作られるダイナマイトで、産業用としては日本で一番使われているダイナマイトと言われています。
「榎ダイナマイト」は「桐ダイナマイト」同様に「硝酸アンモニウム」が化合されていますが、硝酸アンモニウムに加えて、硝酸カリウムや硝酸ナトリウムを混合し、爆発後ガスの有毒性を下げたものです。
主に坑内用として使用されるダイナマイトです。
ダイナマイトの原料であるニトロゲルは多少の衝撃でも爆発する危険性があるため、取り扱いには十分に注意しなくてはなりません。
この2種類とも、ニトロゲルが20%以上化合されていることから、ダイナマイトの爆発事故原因は、荷下ろしの際の衝撃による爆発ということになりそうです。
ノーベル賞の創始者であるノーベル博士が開発したダイナマイトは、産業の発展に大きな力になってきました。
しかし、ダイナマイトの使用方法などを誤ると、命にかかわる大事故にもつながります。
ダイナマイトを積んでいたトラックは大破してしまい、一部報道によると、すでに骨組みしか残っていないほどボロボロの状態になっているようです。
行方不明の男性の状態が気がかりですね。
暑い夏のせいで注意力が散漫になっていた可能性もあります。
危険なものを取り扱う場合こそ、その場所で働く人の健康状態を管理しなくてはならないのは、何もダイナマイトを扱う現場だけではありません。
デスクワークであっても、健康状態で大きなミスにつながったり、身体的な危険に陥ったりすることもなくはありません。
仕事をするうえで健康はすべての資本です。
爆発事故で得た教訓を、現場作業員だけではなく、すべての産業で戒めとして意識するべきではないでしょうか?