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巨人にFA移籍した丸佳浩選手の人的補償としてジャイアンツ愛の強い長野久義選手が広島カープに移籍することになりました。
巨人に入団したい一心で2度のドラフト指名も拒否して巨人に入団した長野選手が、果たしてカープに入団するのかどうか疑問視する声もありました。
ですが、事態は予想外に進展し、広島市内では長野選手の入団を歓迎するポスターや記念セール、新聞社は号外を配るフィーバーぶりです。
ここまでジャイアンツ愛の強い長野選手が、ほんの数日で広島の人々から愛されるまでに高感度を上昇させたのはどのような事がきっかけだったのでしょう。
入団に寄せたコメントが秀逸
長野選手は入団にあたってコメントを何時間も推敲して考えたそうです。
その結果導かれたのが「3連覇している強いカープに選んでいただいたことは選手冥利に尽きる」と言う書き出しでした。
この言葉だけでカープファンは長野選手の人間性を悟り、最初は入団を疑問視していたぐらいだったのに、一気に歓迎ムードになったのです。
背番号のチョイスが秀逸
広島球団は、長野選手に「5」と「9」と言う一桁背番号を提示しましたが、長野選手が選択したのは「5」でした。
長野選手には当然「なぜ5番を?」と取材が入りますが、その回答が「有望株の野間選手のために開けておく」と言うコメントだったのです。
この時点でカープファンの歓迎ムードはさらに過熱し「よく来て下さった」と長野選手を敬うかのようになり、どちらがFAがらみで移籍したのかわからなくなってしまいました。
カープの野球を吸収しようとする姿勢が秀逸
長野選手は1月10日にはじめて自主トレ先で記者の取材に対応し、次のように語っています。
「カープの野球は強い野球だが、なぜあんなに強いのかずっと知りたかった」
「なぜ強いのか自分がチームに入って知ることができることは野球人として勉強になる」
長野選手の口から発せられるのは前向きな言葉ばかりで、決して巨人への恨み節でもなければ、不本意な移籍への不満も一切感じられないものでした。
そのことがよりカープファンの心をとらえ、日本プロ野球のファンの心もしっかりとつかむ結果になったのです。
FA移籍にはどうしても人的補償と言う功罪が付きまといます。
場合によっては、チームの精神的支柱であった選手を放出するなどのマイナス要素も付きまとうからです。
ですが、実際に人的補償になってしまった長野選手の今までの振る舞いは、野球選手としてではなく1人の人間として尊敬できる行動です。
2019年のプロ野球シーズン、ぜひ長野選手への声援を送りたいものです。