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岐阜県の養豚場で豚コレラ(とんコレラ:ぶたコレラ)が発生しました。
今回は、豚コレラの危険性と、感染予防のために出来ることについてまとめていきます。
豚コレラとは?
コレラという名前がついていますが、実際のコレラの症状は異なる感染症です。
本来のコレラは、コレラ菌が魚などを媒介して大腸や小腸といった腸管に作用し、激しい下痢や脱水症状を起こします。
豚コレラは、発熱したのちに食欲減退と急性結膜炎を起こし、初期の便秘の後に激しい下痢になります。
全身のリンパ節や内臓の充出血、点状出血などを起こし死に至る病気です。
日本では2007年4月1日に、国際獣疫事務局(OIE)の規約に基づき、清浄国として認定されました。
今後の政府の対応は?予防方法は?
豚コレラの発生にともない、9月9日の午前8時から農林水産省にて「豚コレラ防疫対策本部」の会議を開くことを決めました。
豚コレラが発生した養豚場は、豚の移動を自粛したうえで、飼育している豚610頭を殺処分し、養豚場内に埋却する方針です。
国内では1992年に熊本県で発生して以来の感染です。
今後の感染拡大が懸念されています。
豚コレラは、2018年8月3日に中国でも発生していますが、中国の豚コレラとは違う型のウイルスということも発表されています。
豚コレラは、豚とイノシシに感染する病原菌で、もし万が一その肉を食べたとしても人間には感染しません。
ただ、鳥インフルエンザのように、当初は人間に感染しないと言われていた病気が、実際に人間に害をなす恐れもあることから、何も対策をしないというわけにはいきません。
豚コレラが発生した養豚場付近への観光などを取りやめるなど、自粛はするべきでしょう。
他にも基本的な対策として、対象の動物(野生生物含む)に触れない、手洗い、清潔にするといった防疫対策はしておくべきです。
感染病で最も怖いのが「風評被害」です。
2000年頃に流行した狂牛病では、問題のない牛肉までもが敬遠されました。
今回の豚コレラで、豚肉の消費が落ち込むのは確実でしょう。
例え岐阜県産の豚でなくても、報道を見てあまり知識のない人が、豚=危険と判断して、買い渋りをする可能性が高いです。
中国の豚コレラ発生時も同様で、中国産の豚肉の消費が、豚コレラ発生後、一気に落ち込みました。
日本産の豚肉も、その時と同様に消費が落ち込むでしょう。
今後、政府の豚コレラ防疫対策本部の発表の流れ次第では、日本の畜産業界に大打撃を与える可能性もあります。
日本中の畜産動物が検疫にかけられ、豚コレラを含む感染症のチェックが行われるでしょう。
しかし、今の日本は台風21号のあった大阪や、西日本豪雨の広島、岡山、そして北海道の地震の影響で、いろいろな部分で検査しきれない所が出てくるはずです。
その検査できない箇所をどのようにするのかは、現在行われている防疫対策本部の決定次第ということになります。
どちらにせよ、豚コレラが人間に感染する可能性は低いですが、限りなくゼロにするためにも、基本的な予防はしておくべきでしょう。
今後のニュースの続報に注目していきましょう。