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チャイナエアライン(中華航空)の一部パイロットが2月8日ストライキを起こしたことは、航空業界のみならず旅行関係者にも衝撃が走りました。
チャイナエアライン社は、2月8日午前に緊急の記者会見を開き、2月8日から9日にかけて22便を運休すると発表し、今の時点で約4,000人の乗客に影響が出ることを明らかにしました。
チャイナエアラインといえば日本各地から中国の主要都市に空路を持っているため、観光客だけでなくビジネス客にも大きな影響が出ることが予想されます。
そもそも、今回ンストライキは何が原因だったのでしょうか。
深夜手当の増額が受け入れられなかったためストライキに発展
チャイナエアラインではパイロットが加入する労働組合があります。
組合と会社側は深夜勤務の手当てなどを巡って、2018年8月から協議を重ねてきたが、話がまとまらず2月1日に交渉は決裂、その結果労組は旧正月連休(2月2日~10日までの期間)においてスト実施も辞さない姿勢を明らかにしていました。
そして今回、日本では3連休に当たる2月8日~9日までの間にストライキを実施することになってしまったのです。
深夜手当は一般的な航空会社では当然のように支給されていますが、その金額について航空会社によって格差があり、それを解消してほしいというのがパイロット側の意向だったようです。
パイロット不足から航空会社は引き留めに必死
航空業界では、そもそもパイロットの絶対数が不足しています。
昨今では大手航空会社だけではなく、LCCなどの格安航空会社が多数登場しており、パイロットの獲得競争を繰り返しています。
実際、LCCの代表格であるピーチアビエーションでは、パイロットの退職により一部の定期便を運休したこともあるぐらいですから、それほどパイロットの数は不足しているわけです。
パイロット側からすればそのような「売り手市場」の中で、希望する手当の増額に応じないチャイナエアライン側に対して強気の姿勢で交渉に出るのも当然といえます。
今後、さらなるストライキが行われるかどうかは不透明ですが、チャイナエアライン側も何らかの譲歩を迫られることになるのは確かでしょう。