【人気急上昇中の記事】 現在 18 名が閲覧中...![]() あなたのマンション、現在の価値がサクッとカンタンに調べられるツールが、いま話題に。 |
最近ワイドショーで「紀州のドン・ファン」として名をとどろかせていた野崎幸助さんが、自身の遺産すべてを居住地の和歌山県田辺市に寄付することを遺言状に明記していたことが分かりました。
事実が明らかになったのは8月8日号の週刊文春で、取材によると2013年に作成された遺言状では、野崎さんの個人財産と野崎さんが社長を務める会社の財産、これらすべてを田辺市に寄付することが明記されているとか。
野崎さんと言えば急性覚せい剤中毒で死去したことで、事故ではなく殺人事件の可能性が取りざたされるなど、ワイドショーで話題になっていました。
そんな野崎さん、いったいどれだけの遺産を寄付することになっているのでしょうか?
遺産の金額は数十億とも言われる
野崎さんは貸金業と酒販売で財を成したいわゆる「富豪」です。
経営している会社や、不動産活用による利益は年間数億円と言われており、そんな野崎さんの財産を目当てに近づく人間も多かったとされています。
週刊文春の記事では野崎氏の総資産は数十億円としていますが、それを承継できる子どもはいなかったそうです。
実際に相続権を持っているのは、野崎さんの妻と野崎さんの兄弟姉妹だけなのですが、遺言状が有効な限りは野崎さんの意向通り、田辺市に寄付されることになりそうです。
遺言状の有効性が今後の鍵となる
遺言状は野崎さんが直筆で記しているとされ、その文面には自身と会社の全財産を故郷の田辺市に寄付すると記載されていたとのこと。
遺言状そのものは都内某所に保管されていたとされ、今後は遺言状の真贋を確認するため、裁判所でそれが証拠保全されたうえで調査が行われる「検認」が行われます。
検認には今後数年がかかると思われ、検認の結果に対して異議申し立てが行われれば、野崎さんの意向に従って田辺市に財産が寄付されるまでにはまだまだ時間がかかると思われます。
田辺市の年間予算は平成30年度ベースで約424億円。
野崎さんの遺産を仮に10億円とすると、公共施設の1つや2つがあっという間に建設できます。
現に田辺市では津波避難施設を兼ねた公園整備に約3億、新しい火葬場の建設に約4億を投じる予定ですので、田辺市にとっては有益でしょう。
個人からの寄付を受け付ける自治体は意外と多いものです。
先月には栃木県の個人が救急車購入費として3000万円を寄付するなど、目的を指定した寄付が多く行われています。
今回の野崎さんが寄付金の使い道を何らかの形で示しているかはわかりませんが、田辺市としても野崎さんの善意を何らかの形でかなえるため、野崎さんの名前を冠した施設などを整備することになるでしょう。