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日本全国で台風や地震による災害が発生する中、一時的に自宅を離れて避難所や自家用車の中で暮らしている人が多くなっていますが、そこで気になるのはエコノミークラス症候群です。
エコノミークラス症候群は、食事や水分を十分に取らない状態で長時間足を動かさないと、血行不良が起こり血液が固まりやすくなる現象です。
その結果、血栓が血管の中を流れてゆき肺に詰まれば肺塞栓を、脳に詰まれば脳梗塞などの原因になってしまいます。
9月は台風が日本に接近する本格的な時期でもあり、今後も避難を強いられることが考えられますが、エコノミーハウス症候群にならないためにはどのようにすればいいのでしょうか?
厚生労働省の推奨する対策は6項目
厚生労働省でもエコノミーハウス症候群については憂慮していて、以下のような対策方法を推奨しています。
1 軽い体操やストレッチ運動を行う
2 こまめに水分を取る
3 アルコールを控える
4 ゆったりとした服装で過ごしベルトをきつく締めない
5 かかとの上げ下ろし運動をしたりふくらはぎを軽くもんだりする
6 眠るときは足をあげる
基本は「水分」の補給が第一のようです。
水分が少なくなると血液が粘っこくなって血栓が出来やすくなります。
一度にたくさんの水分を補給するのではなく、1時間おきに100ml程度の水分を小分けにして摂取し、1日最低2リットルは水分補給をすることを推奨されています。
夏期など特に水分が不足しやすい時期や、暖房や厚着のせいで汗をかくので水分を失いやすい冬期の場合は、1日最低3リットルの水分補給をお勧めします。
避難所生活や車中泊で工夫できる対策とは
避難所生活や車中泊で工夫したいのは、まず「足を伸ばして寝られる環境づくり」です。
足を伸ばせない窮屈な状態で寝ていると、下半身に血栓が出来やすくなってエコノミーハウス症候群を発症しやすくなります。
避難所生活の場合は周辺の人への配慮をしつつ、できる限り人が寝転がることのできるスペースを確保しましょう。
車中泊の場合はシートアレンジを工夫して人が寝転がることのできるアレンジをしましょう。
もしキャンプ用のテントマットなどを持っている場合は、その上に寝転がることで不快感も緩和されます。
それが無い場合もダンボールを複数枚敷き詰めればベッドマット代わりになります。
丸めた新聞紙を詰めた45リットルのビニール袋はクッション代わりに使えるので、足を上げる時に使えば十分活用できます。
代用品を駆使して、少しでも過ごしやすい環境を整備しましょう。
エコノミーハウス症候群は災害が起きるたびに注目されます。
自宅とは違って避難所ではプライバシーが守られないことから、与えられたスペースに閉じこもって動かないようになり、エコノミーハウス症候群の原因である運動不足になりがちです。
車中泊でも同様で、避難生活を送っている時はどうしても車中に居続けて運動不足になることも多くなります。
さまざまな対策は講じられますが、まずは機会を捉えてストレッチ運動をするようにしましょう。
それだけでも十分エコノミーハウス症候群の対策になります。