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植物の花粉は冬でも飛んでいる。春や秋ほどの量ではないにしろ、花粉症に苦しむ人にとっては少しの量でも一大事である。
2月頃からはスギ花粉の飛散量が増えるので、事前に予防するには、そろそろ薬を飲み始めなければならない。しかし、薬の効果も人それぞれである上、眠気や口の渇きなどの副作用を持つものもある。
最近では、花粉症の症状を抑える効果があるとして、ヨーグルトが注目されている。ヨーグルトにはどんな力があるのだろうか。
ヨーグルトはなぜ効くのか
花粉症の症状は、2種類の細胞のバランスが崩れることが原因で起こる。
目は鼻などの付着した花粉は、体内に入って腸内で吸収される。腸内の免疫細胞はそれを異物だと感知。免疫力を高める『Th1細胞』とlge抗体を作り出す『Th2細胞』が働き、異物を排除する。攻撃して守る。そのバランスがアレルギー反応に対する抑制を保っている。
しかし、このバランスが乱れて『Th2細胞』が強くなりlge抗体が増えすぎると、アレルギー症状が引き起こされる。
このバランスを正常な状態に戻す働きがあるのが乳酸菌である。乳酸菌には『Th2細胞』を減らす働きがあり、それを多く含む食品がヨーグルトなのだ。腸内の環境を整えることで、異物を攻撃して体を守る力を保つことが出来るのである。
どのヨーグルトを選べばいいのか
乳酸菌にもいくつかの種類がある。
例えば、『LG21』はピロリ菌。『R1乳酸菌』はインフルエンザ予防に効果があるとして、これが入ったヨーグルト類は、この時期はスーパーなどで品薄になっていることが多い。
その他にも『L-55乳酸菌』や『KW乳酸菌』『L92乳酸菌』などがあり、市販のヨーグルトはそれぞれ入っている乳酸菌が違うが、一番大切なのは乳酸菌が腸まで届くことなので、「乳酸菌が生きたまま腸に届く」などのうたい文句がある商品を選ぶとよいだろう。
効果のある食べ方
ヨーグルトに含まれる乳酸菌が、花粉症対策に有効であることは分かったが、正しい食べ方をしないとせっかくの効果も薄れてしまう。食べるタイミングに注意が必要である。
まず、食後に食べること。乳酸菌は酸に弱いため、空腹時や寝起きの胃酸が多い状態の時には避けた方がよい。かと言って満腹時では吸収が妨げられてしまうこともあるので、腹八分目の状態で食べることをお勧めする。
次に、毎日食べること。乳酸菌は長く腸内にとどまることが出来ないので、毎日食べ続けることで、効果を持続させることが必要である。
食べる量は100g程度が目安だと言われている。1食分のカップ型になっているもの1個が適量である。
花粉症対策として食べるのならば、特に時期を決めずに1年中食べ続けることをお勧めする。ただし、ヨーグルトを食べたからといって花粉症が治るわけではなく、あくまでも予防と症状の軽減が目的である。
しかし、乳酸菌には免疫力を高める力があるので、他にもたくさんの効果が期待できる。便秘の解消、風邪の予防、美肌効果など。特に女性にとっては嬉しい効果である。
ヨーグルトを食べることで花粉症の症状が軽減され、免疫力が高まることで風邪などの予防も出来る。正に一石二鳥、それ以上である。
明日から早速ヨーグルトを食生活に取り入れてみてはどうだろうか。
「生きたまま腸まで届く」とわざわざアピールする必要があるのは、ヨーグルトなどに含まれる動物性の乳酸菌は生命力が弱く、すぐに死滅してしまうからである。各メーカーは様々な工夫により、腸まで届く乳酸菌を開発してきたのだ。
しかし、乳酸菌にはまだ大きな利点がある。それは植物性乳酸菌の存在である。動物性に比べて生命力が強く、簡単に死滅しない。しっかり腸まで届いて働いてくれるのだ。
植物性乳酸菌は、味噌や糠(ぬか)などに多く含まれている。1日の食事に和食を取り入れ、味噌汁や糠漬けを食べ、腹八分目でヨーグルト。これで、花粉症に対する構えは万全である。