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北海道電力泊原発の再稼働時期はいつになるのでしょうか?
敷地内にある断層が活断層かどうかで、大きく判断が異なるこの問題。
今回は、泊原発の再稼働時期と敷地内の活断層問題についてまとめていきます。
柏原発の再稼働時期は?
結果から言うと、泊原発の再稼働時期については未定のままです。
2月21日に北海道を震源とした地震では、泊原発に影響が無いことが確認されています。
1号機から3号機までは運転停止中のため、よほどの大地震でない限り放射線漏れなどは起こりませんが、地震のたびに泊原発の状況を確認しなくてはならないのは、北海道民ならずとも、日本全国民が懸念していることでもあります。
再稼働が認められるには、泊原発の敷地内にある断層が活断層であるか否かという問題を解決する必要があります。
2月22日に行われた原子力規制委員会の審査では「活断層であることは否定できない」という見解が示されましたが、北海道電力側は「活断層ではない」と主張しており、相反する主張が真っ向からぶつかっているのが現状です。
敷地内に活断層があることが確認されたらどうなる?
原子力規制委員会の見解では、活断層の可能性が高いと言われていますが、北海道電力側は活断層ではないとはっきり否定しています。
そもそも原子力規制委員会が出した見解の理由として、現在泊原発の地下にある断層のデータ収集が不十分だということが挙げられます。
新しい規制基準では、活断層の上に原子炉建屋などの重要な施設の設置を認めていません。
原子力規制委員会の見解を受けて、北海道電力は、活断層の上には重要な施設はないと反論していますが、今後の審査では断層自体が原発にどのような影響を与えるかという点が審査の焦点になってくる見込みです。
100%活断層であることが確認された場合、断層の上ではなくとも、大地震が起こると大きな影響が出るのは必至です。
継続的な調査を行ない、泊原発の安全性が確認されるまでは再稼働はほぼ見込めないとみていいでしょう。
一つ気になったのが、北海道電力側は当初から「活断層ではない」と主張していたのに対し、今回の見解を受けて、「断層の上に重要な施設はない」と論点をずらしている点です。
データが不十分という理由にしては、論点を変えるのが早いと感じました。
これは、北海道電力側の企業としての立場がそうさせているのではないかと捉えられる部分です。
真相のほどはわかりませんが、実は北海道電力側は活断層である可能性を捨てきれませんが、企業の利益のために再稼働に結び付けたいという考えで発言しているのかもしれないと思いました。
だからこそ、原子力規制委員会の見解に対して論点をずらし、再稼働に繋がる手段として勝てる見込みのある「断層の上に重要な施設はない」という主張をしているのではないでしょうか?
北海道電力は、北海道の電気を司っている大企業です。
コストが安い泊原発で発電をすることができれば、利益は大きくなります。
しかし、北海道から東北地方に住んでいる住民たちの安全は、常に脅かされている状態にあるということは忘れてはいけないでしょう。
原子力規制委員会と北海道電力の交渉は今後も続きます。
お互いにきちんとした落としどころを見つけて、なにより北海道や東北、日本が原子力に対して安全であるということを示して欲しいものですね。