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大阪府摂津市に建設が予定されている外国人研修施設を巡って、行政と地元住民の間でいさかいが起こっています。
建設反対の声を上げている人は6500名にものぼり、ワイドショーでも報じられています。
今回は、外国人研修施設建設反対の理由についてまとめていきます。
騒動の内容
1993年から始まった「外国人技能実習制度」は、日本の技術や知識を開発途上国に移転することを目的にした制度です。
全国にこの制度を利用して在留する外国人はおよそ27万人で、法律で定められている滞在期間は最長5年です。
摂津市に建設される予定の施設では、外国人実習生が現場に派遣される前に日本語や生活習慣などを学ぶことができる住み込みの研修施設です。
この研修施設の建設を巡って、業者、行政、地元住民の間でのいさかいが今回の騒動の発端です。
外国人研修施設を建設する予定の立地は、当初分譲住宅地の名目で整備されていました。
しかし、2018年10月になり、突然地元住民への説明会が開かれ、外国人研修施設建設を告げられたというのです。
説明会ではベトナムや中国の実習生64名が1カ月間住み込みで研修を行なう予定であることも告げられました。
狭い路地が入り組んだ閑静な住宅地へ、年間700人の実習生が出入りすることになり、地元住民の方々の間でセキリュティへの不安が広がっています。
なぜ反対なのか?
地元住民の一番の懸念は、地域の安全性です。
住宅街に不特定多数の人が出入りするような施設を作ることで、安全面の不安が大きくなるという意見もありました。
また、地域には子供も多く、塾などで帰りが遅くなると更に不安が増すとの声もあります。
実際に地元住民6542人の建設反対の署名が摂津市長宛に集まりました。
しかし、外国人研修施設の建設は法律で定められている手順を踏まえた上で行なわれる為、反対の署名があったとしても建設を中止にはできないそうです。
地元住民の反対は、こうした「安全面の苦慮」と「業者、行政側の説明不足」に対して起こっている可能性が高いと見られています。
私(筆者)自身、妻が外国人ということもあり、日本にいる技術実習生の外国人とはそれなりのコミュニケーションをさせてもらっています。
日本人の多くの人が勘違いしているのは、外国人=安全面を脅かす存在という間違った先入観を持っていることです。
確かに、都会に住んでいるアフリカ系や、沖縄の基地問題で話題になる米兵など多くの問題が起こってきたことも事実です。
しかし、開発途上国から日本に技術研修生としてやってくる外国人は本当に志が高い人達ばかりです。
技術を習得し、帰国してから身に着けた技術を使って国の発展のために尽力したいと考えている人がほとんどです。
日本=金儲けと考えている他の外国人とは考え方が雲泥の差です。
摂津市と言えば、サッカー元日本代表の本田圭佑選手の生まれ故郷でもあります。
本田選手はオーストラリアでサッカー選手として活躍しながら、もう一方では開発途上国であるカンボジア代表の監督兼GMも担っています。
開発途上国への手助けを社会的な責任として捉え、多くの子供たちにサッカーを通じて幸せになってほしいと考えています。
本田選手が今回の問題を聞いたらどう思うでしょうか?
自分自身が開発途上国のために尽力しているのに、地元でこのような騒動が起こっていると聞くと胸を痛めるのではないでしょうか?
日本は高齢化が社会問題となっています。
外国人労働者を受け入れる法律も制定されました。
今後、日本の労働環境は日本人だけでは立ち行かなくなるのは間違いありません。
そうした時に、日本で働いてくれる外国人に対して同じような態度を取れるのでしょうか?
行政はもちろん、地元住民もそのことを念頭に置いて、今一度考えるべきだと感じました。
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