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現地時間2018年7月23日に発生したギリシャの観光地マティで発生した山火事は、3日経った今でも鎮火のめどが立っていません。
犠牲者も多く、少なくとも74名が死亡していることが判明しています。
今回は、この山火事の原因についてまとめていきます。
山火事発生からの政府の動きは?
山火事が発生したのは、ギリシャの首都アテネから北東40キロにある観光地マティです。
24日になっても炎が残っている箇所が多くあり、行方不明者の捜索活動を妨げています。
ギリシャ政府のアレクシス・ツィプラス首相は3日間の国喪を発表しました。
最も衝撃を与えたのは、マティ屋外で26人の人達が抱き合うようにして亡くなっていたことです。
ギリシャ赤十字のニコス・エコノポロス会長は、この惨劇に対して以下のように述べています。
「子どもたちと一緒に逃げ道を探したが、残念なことに間に合わなかったのだろう。終わりが近づくのを見て、本能的に抱き合ったようだ。」
火炎放射器から放たれたような熱風が観光客のいる所まで迫ってきたのでしょう。
ギリシャでは2006年にも同様の火事が起こっていますが、それ以上の被害になっています。
政府は、山火事の発生したアッティカ地方に「非常事態宣言」を発令し、国中の緊急サービス(救急、消防、軍など)を総動員しています。
国家間でもイタリア、ドイツ、ポーランド、フランスが航空機や車両、救助隊の派遣を行っています。
スペインとキプロスも支援を発表しました。
山火事の原因は?
山火事が発生した原因は「同時多発的放火」と見られています。
1か所だけの放火ではなく、複数個所で放火することで、火の回りが早くなり、逃げ遅れる人が多くなったと発表されました。
放火犯を見つける為に、ギリシャ政府はアメリカに対してドローンを要請したそうです。
また、ギリシャに限らず、今の時期のヨーロッパは空気が感想していることも、延焼を悪化させた原因であることが研究者の発表により判明しています。
暑く、乾燥した気候が長い間続くため、森林火災が起きやすいことでも有名です。
また、アッティカ地方だけではなく、首都アテネでも3か所で同時に15件の火災が発生したと発表されました。
救助された人達は「旧約聖書に出てくる地獄のような光景だった」と戦慄していました。
今回の山火事を含む放火事件は、「放火テロ」ではないかと見られています。
銃や爆弾によるテロ活動は、軍や警察の派遣でテロ組織にも影響がありますが、放火は、火をつけてから逃げるだけなので、テロ組織にとっては、予算もかからず、人員を失うこともありません。
今回の山火事で緊急サービスが全てアッティカ地方に集まっているため、その隙を突くことも考えられます。
ヨーロッパだけではなく、世界中がギリシャに支援をしていますから、今後の動き次第では、単なる放火山火事事件ではなく、テロ組織が関与した一大事件になる可能性もあります。
夏のオフシーズンで観光に来ていた人達のご冥福をお祈りするとともに、我々はこの山火事事件に危機感を持つべきではないかと思いました。