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K1やPRIDEなど一時「格闘技ブーム」という時代があった。私もそのブームの頃はテレビなどでよく見ていたものだ。
しかしその「格闘技ブーム」も終焉を迎え、テレビで中継されるのは、ボクシングの世界戦や大晦日の特番などになってしまった。
その大晦日の特番で、「格闘技ブーム」の立役者となった2人が対戦するのだ。魔裟斗はタレントとしても活躍しているので、格闘技を知らない人でも知っている人が多いだろう。
魔裟斗はK1の日本人エースとして活躍し、世界王者にもなった。五味隆典はPRIDEの中量級のエースとして活躍し、格闘技好きなら知る人ぞ知る存在だ。
その2人が対戦するのだから格闘技ファンの間では早くも「楽しみだ」という声が上がっている。
格闘技の黄金期を支えた魔裟斗
まず魔裟斗について。魔裟斗は所謂不良少年だったそうで、街にたむろする「チーマー」だったのだとか。
高校も中退し、アルバイトも何をやっても長続きせず、という日々を送っていた。そんな時にボクシングと出会うのだが、ここで才能を見出された魔裟斗は日本チャンピオンのスパーリングパートナーに指名された。
しかしプロテスト当日にまさかの音信不通。その後二度とジムには顔を出さなかった。そしてキックボクシングを始めることになる。
これは長続きするのだが、団体に所属するのを嫌い、自分自身で興行をやろうとする。しかし個人ではまともな試合が組めずにいた。
そんな時K1JMAXというK1MAXの前身となる試合に出場。そこで見事KO勝ちを収めると、一躍K1MAXのスター候補として売り出されることになる。
当時は未知の世界だった軽量級。しかし魔裟斗はチャンスをものにして、あえてヒール役を演じる。
そのビッグマウスやルックスから女性ファンも集め、世界王者へ。しかし生活のほうは格闘家としてはあまりよろしくなかったようで、朝帰りが多かったのだとか。
「これでは外国人に勝てない」と思った魔裟斗は生活を改め、規則正しい生活をし、科学的なトレーニングも取り入れる。
そしてかつてのビッグマウスは鳴りを潜め、今度は「ヒーロー」としてファンの視線を集めるのだった。
魔裟斗の対戦者五味隆典
格闘技を知らない人にとっては、魔裟斗の対戦者というところだろう。しかしこの五味隆典も、格闘技を好きな人にとっては、「レジェンド」的存在なのだ。
海外ではK1よりも総合格闘技の方が人気がある。そのため魔裟斗よりも五味の方が海外では知名度が高い。
そんな五味隆典だが、彼も高校生のときにボクシングとレスリングを始めている。これが総合格闘技をする上で役に立ったようだ。
PRIDEに新設された73K級で活躍し、外国人選手と激しい打ち合いを制した彼のファイトスタイルに魅了されたファンも多いだろう。
そして日本人初のPRIDE王者になる。しかしその後は、モチベーションが切れてしまったのか、あまり良い成績を残せずにいる。
格闘技界を牽引してきた2人の対戦が、大晦日実現する。全盛期のときに見たかったという声もあるが、格闘技ファンなら見ずにいられないだろう。
肝心のルールだが、3分5ラウンドのK1ルールで行われ、判定無しのKO対決で、まさに「ガチンコ勝負」となっている。