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連日報道されている日本とロシアの北方領土問題ですが、問題を複雑にしている理由が、ロシア側が求める「返還後の島に米軍基地を置かない」という条件だとされています。
今回は、北方領土にアメリカ軍基地を置かない理由についてまとめていきます。
事の経緯
北方領土問題で日本にとって大きく前進したとされる一方、ロシアのプーチン大統領が、日本の安倍総理に対して、返還後の北方領土に米軍基地を置かないという合意を日米間で合意し、確約することが条件ということが判明しました。
これまでプーチン大統領は北方領土にアメリカ軍が展開してくる可能性があることについての懸念を示したことはありました。
日米の首脳間での合意を求めていると判明したのは今回が初めてで、日本にとっては極めて高いハードルになったと報じられています。
プーチン大統領は、日米の間での非公式な合意では、将来首脳が変わったときに約束を反故にされる可能性がある為、首脳間の公式な合意を求めているそうです。
日本にとっては、これまでロシアのプーチン大統領だけと交渉していればよかった問題が、同盟国であるアメリカを巻き込んだ問題に発展してしまったということになります。
北方領土に米軍の基地が置かれるとどうなる?
プーチン大統領が懸念している北方領土に米軍基地が置かれると、ロシアとしてはどのような問題が起こるのでしょうか?
北方領土は、第2次世界大戦後にソビエト連邦の領土として多くの問題を生み出してきました。
もし、返還予定2島のどちらかに米軍基地が設置された場合、対ロシアの前線基地が築かれてしまいます。
そうなると、万が一の場合、アメリカ軍に先制攻撃を仕掛けられる可能性が高くなってしまいます。
また、残りの2島(択捉島、国後島)に駐在するロシア軍とのにらみ合いが起こる可能性もあり、戦争の火種になることも懸念されます。
ベルリンの壁が崩壊して、冷戦は終結したとされていますが、資本主義陣営(西側)の長であるアメリカ、そして共産主義陣営の長であるロシアが、日本を舞台にした新しい冷戦が繰り広げられてしまう可能性もあります。
戦後の国際政治の在り方が決まった冷戦が、ここ日本で火種がくすぶっています。
北方領土問題は、新たな冷戦を生み出すきっかけにもなりかねません。
ましてや、アメリカのトランプ大統領は、これまでの大統領と違いかなりの強硬派です。
日米の交渉が上手く行かなかった場合、ロシアとの新冷戦がはじまってしまう可能性もあります。
米ロ間の関係は、いまだにデリケートな問題として世界に大きなしこりを残しています。
日本は両国に挟まれた弱い立場でいるのが現状です。
今後、日本の両国に対する交渉が上手く行くことを願うしかありません。
北方領土問題は、第3次世界大戦のきっかけにならないように、国際情勢をチェックする必要がありそうです。