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文部科学省のお偉いさんの御子息に便宜を図って合格させていた東京医大ですが、ここにきて新たな不祥事が発覚しました。
なんと、2011年以降の一次試験において女性の受験者の点数を一律減点していたというのです。
東京医大ではこの事実を認めて「必要悪だった」と語っている一部職員もいるようですが、大学の信用を失墜するこの不祥事、そもそもなぜこの時期に発覚したのでしょうか?
文部科学省のお偉いさんの件で外部調査が入ったのがきっかけ
2018年7月に発覚した文部科学省のお偉いさんの御子息への事件、このことで東京医大は大学の信用を回復するために「外部調査委員会」を立ち上げます。
最近の不祥事対策としてはありきたりですが、第三者を交えた外部委員会で調査してもらって膿を出し切った演技をしようとでも思ったのでしょう。
でも、そこに現れたのは勇敢な内部告発者だったようです。
外部委員会に女性受験者の原点について事実を告発し、外部委員会もそれについて大学に調査を命じ、過去6年間の試験結果や採点内容について開示を求める事態になったのです。
読売新聞の取材には別の内部告発者が登場して、試験結果の改ざんを事実と認めたうえで、今回の様々な不祥事を機に大学組織の浄化を訴えています。
女子だけを一律減点した理由は「結婚」と「出産」
大学の内部告発者は、読売新聞の取材に対して一律減点の理由を「結婚と出産」であると語っています。
大学が医学部を持つのは、自身が経営する大学病院への医師供給も理由になっていますが、最近の医師不足が深刻な状況の中で、大学側としては確実に卒業生を関連の病院に囲い込みたかったようです。
そのせいもあり、女性の医師について「結婚」や「出産」を機に退職する場合や育児休暇を取ることもあり、病院の戦力として見込めないと判断したようです。
医師不足の世の中だから、結婚や出産の影響を受けない男性の医師を多めに合格させて人員を確保したいというのが大学側の意図だったわけですが、性別を理由にした点数操作はもちろん、試験の結果を改ざんするという行為は決して許されるものではありません。
東京医大がしでかした今回の不祥事2件。
これは東京医大を卒業して現場でがんばっている医師の資質に疑問を付ける行為でもあります。
本来は合格すべきではないレベルの学生が合格し、医師になった。
本当はもっとすぐれた医師が誕生するかもしれなかった、そのチャンスを自らの都合だけで握りつぶしたと言われても仕方がありません。
もっと踏み込んで言えば、レベルの低い医師が生まれ、診察を受けた一般市民が本来治癒しているべき疾病で苦しんでいるなど、健康被害をこうむっていたと言われても大学側は否定できないのです。
第三者委員会による結論は8月上旬に発表される予定とされていますが、一般市民が満足する結論などありえないと思うのは私だけでしょうか。