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今井隼人の動機に見る介護職現場の光と闇【アミーユ川崎】

昨年9月に発覚した有料老人ホームでの転落事故で、ついに犯人が逮捕された。犯人は元職員の今井隼人23歳。事故が話題になった時点から、3人の転落時全ての時間帯に当直として勤務していた人物がいると言われていたが、それが今井隼人だった。動機は判明していない。

医療系の専門学校を卒業し、2014年5月からSアミーユ川崎幸町で働き始めた。しかし2015年5月に、入居者の金銭を盗み懲戒解雇された。入居者3人の転落事故は2014年11月頃のことだった。わずか2ヶ月の間に3人もの入居者が転落した。

この施設では、今井容疑者以外の職員による入居者への暴力行為も発生しており、問題を抱えていた。

 

今井隼人の動機は?

彼が介護職を志した動機は判明している。「身内の介護を経験して素晴らしい職だと思った。」これが、彼が介護職についた動機だ。しかしその介護職に就職して半年後、信じがたい犯行に及んだ。

一方、犯行に及んだ動機は明らかにされていない。彼は入居者からの窃盗で逮捕・懲戒解雇をされているが、その際の動機は「同僚におごることで見栄を張りたかった」というものだった。転落事故の際も、第一発見者は今井隼人容疑者であった。おそらくは歪んだ自己顕示欲が強く、自作自演の罪を犯したのではないだろうか。

どこにでもいる普通の青年という評判だった今井隼人容疑者が、なぜこのように屈折してしまったのか。

 

介護現場の光と闇

介護職は、高齢化社会が急激に進む日本において、今や欠かすことのできない重要な職業だ。それほど需要が高まる中、現場職員の待遇は高くはない。それどころか労働環境や報酬体系については、他の職種と比べて不遇と言わざるを得ない現実がある。

さらに誤解・偏見を恐れずに言えば、介護職は希望の少ない職場である。施設に預けられた老人は、家族では手に負えなくなるほど痴呆が進んだ者、他にやることもなくただ命の終了を待つ者、様々だが、一つ言えるのは将来に対して希望や夢を持ったものは施設に入居することはないのだ。

人の世話をするという意味では、保育士や小学校の教師も大変な職業ではあるが、子供の将来という希望や夢がある。そのような拠り所が、介護職にはない。そんな中で、高齢者は増え続け、労働人口は減り続け、介護現場の負担は増え続けるのが現在の社会構造だ。

少子化が解消され、人口ピラミッドが理想的な三角形を描く社会であれば、介護は絶対的に必要な仕事として相応の待遇を得る職業たり得る。

ただ一人の犯人の人間性の問題として終わらせるべき問題ではない。

 

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