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JAXA過労自殺、労災認定!下請けの働き方改革進まぬは客先責任?

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今回の出来事は、4月3日に遺族側代理人を務めている弁護士が明らかにしたものです。

JAXAといえば「いぶき」「はやぶさ」などの探査機を打ち上げるなど、日本における宇宙開発や宇宙研究を一手に引き受けている機関ですが、その内情はブラック企業だったのかもしれません。

「働き方改革」が叫ばれている中、JAXAはどのような対応を行っていたのでしょうか。

自殺したのは31歳男性!酷すぎる自殺の原因

今回自殺したのは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センターで人工衛星「いぶき」の管制業務に携わっていた佐藤幸信さん(当時31)であることが明らかになっています。

佐藤さんはソフトウェア開発の「エスシーシー(SCC)」に入社しました。2015年からグループ会社「宇宙技術開発(SED)」に出向し、同社がJAXAから請け負った「いぶき」の管制業務に携わっていましたが、管制業務だけではなく管制システムのソフトウェア開発にも携わるなど、その業務は多忙を極めていたようです。

自殺する直前には、上司との間に激しい叱責があったことなども明らかになっており、精神的なストレスが自殺の引き金になったのではないかとされています。

今回の発表では、遺族による労災認定請求について、所管する土浦労働基準監督署は労災として認定したことが明らかになりました。

JAXA自殺の原因は

JAXAで人工衛星の管制業務!過酷な仕事内容とは?

実際の佐藤さんの業務を確認してみると、その業務は過酷なものであったようです。

24時間365日切れ目なく緊張が強いられる管制業務の性質上、佐藤さんは夕方から翌朝まで約16時間におよぶ夜間勤務が月7回もある過酷な交代勤務をしていたことが明らかになっています。

さらに2016年9月からは仕事の責任区分や業務量も増加した結果、残業時間も過労死の目安である月60時間を超える70時間以上になっていました。

人工衛星は宇宙空間を目標とする経路で周回しているものですが、浮遊物との接触などいつ何が起こるかわからない状況下におかれています。

そのため管制業務は24時間交代制で行われていますが、そこまでの技術を持つスタッフが多数いるわけではないので、佐藤さんの様に経験と技術を持ち合わせたスタッフは酷使されていたことも考えられます。

JAXAで人工衛星の管制業務!過酷な仕事内容とは?

 

JAXAの恐るべき体質とは?下請け苦労は無くならない?

今回の佐藤さんの事案について、JAXAは公式のコメントを発してはいませんが、これらのことがすべて事実であれば、JAXAと言う組織の体質を疑わざるを得ません。

JAXAは働き方改革が進んでいるという話も耳にしますが、実際のところはどうなっているのでしょうか。

JAXAで行われている働き方改革は?

JAXAは国の補助金でその大半の業務を行っている外郭団体と呼ばれる組織です。

当然、国が推し進めている「働き方改革」はJAXAにおいても実践されてはいますが、専門的な知識を持つJAXA社員の代わりがいるわけではなく、思うように休暇取得も出来ない、さらには24時間の勤務を連日強いられる時期も存在するようです。

JAXAの目的が国家の威信をかけた宇宙開発・宇宙研究である以上、ある程度の負担は強いられることもあるでしょうが、心身ともに健康な労働条件で研究にあたって欲しいと思うのは私だけでしょうか。

働きやすくなるJAXA、苦労する下請け

今回のケースで言えば、いくらJAXA内で働き方改革が進んでも、衛星運用に必要な業務が減るわけではありません。
そのような状況のなか、JAXAは運用業務を遂行するためには国から出た予算を元に業務を委託する必要があります。

今回のケースですが、予算が佐藤さん以外の人を雇うのに十分な金額ではなかった場合、SEDやSCCとしても適切な人員を用意できないコスト事情があった可能性があります。

下請け企業としても、適切な費用をJAXA側に要求する必要がありますが、JAXA側としても発注する業務内容と予算が見合っているかを検証する必要があると考えます。

予算面の改善がない限り、下請けの苦労は続くでしょう。

JAXAの恐るべき体質とは?下請け苦労は無くならない?

2019年4月から施行、新しい働き方改革。変わるべきはブラックすぎる「客先」か。

2019年4月から働き方改革がスタートし、時間外労働の抑制策や有給休暇の取得推奨など労働環境の改善につながる改革が始まりました。

JAXAは国の外郭団体として率先して働き方改革を成し遂げた、と胸を張ることができるのかもしれませんが、業務の発注内容が適切でないと今後も今回のような労災を発生させる可能性があります。

佐藤さんの自殺が労災認定されたことで、JAXAの「ブラックさ」が明らかになったことは、少なくとも理解しておかなくてはならないでしょう。

働き方改革で変わるべきはブラック客先か

まとめ

大企業は働き方改革を機にホワイト企業であることを積極的にアピールしています。そうしないと優秀な若手社員が入社してくれないからです。

実態としては、実際の業務量が減るわけではありませんから、今回のJAXAのように発注元だけがホワイト企業になっていく可能性があります。

その手法は働き方改革の名のもとには決してふさわしくない方法であり、これが容認されるようでは明らかに改革に逆行していると言わざるを得ません。

真に働きやすい社会を実現するために、発注元は、委託内容が下請けに与える影響を検討していく必要があります。

人命が失われてしまった今回のJAXAのような事例が、今後再び起きることが無いことを願うしかありません。

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はちた

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一部上場企業で商品企画・開発の仕事をし、一応ヒットメーカーと呼ばれている。転職の経験あり。最近は副業や投資にも関心があり、積極的に情報収集・実践中。仕事柄若い世代の流行を追うのが趣味。

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