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2010年代の日本の安全保障を振り返ると、尖閣諸島への中国艦船の進出や、北朝鮮からの弾道ミサイル関連の脅威がみられ、それらのへの対策がかなり必要になってきます。
特に、安全保障のために存在する自衛隊のうち、中国艦船への対応や弾道ミサイルの迎撃に尽力するのが海上自衛隊です。
そんな海上自衛隊への志願者が、年々減少している傾向がみられるようになってきました。
安全保障上重要な役割を持っている海上自衛隊、なぜここにきて志願者が減少してきたのでしょうか。
危険な任務に遂行するイメージが付きまとう
海上自衛隊は2000年代になってPKOなどで海外派兵を行うことも増えてきました。
インド洋での支援活動、ソマリア沖での海賊対策など、その活躍の場は世界中に広がりを見せています。
逆にその世界的な活動が危険な活動と言うイメージを持たれる結果となり、志願者が減少している要因にもなっているようです。
国民の意識が低下している
戦前であれば「お国のため」と言って兵隊にもいくし、工場で勤労もするし、かつての日本人は本当に国に対して忠実であったと言えます。
そのころと比べるのは極端かもしれませんが、平静が終わろうとするこの世の中では、国のために何かをするという概念すら失われつつあります。
つまり「国を守る」という使命感が根本的に失われつつある中で、自衛隊を職業として選択する意識が存在しなくなっているのです。
他にも給与がいい仕事がある
少子化になって現代社会は「人手不足」が問題になっています。
少しでも人材を確保しようとすれば、給与をアップして、福利厚生も充実させて、いまどきの「ワークライフバランス」をしっかりと確保できるようにしないとなりません。
自衛隊はどうしてもそういうわけにはいきませんから、PR活動を積極的に行って希望者を増やす以外に方法はありません。
でも、民間企業の求人攻勢にかかれば自衛隊の待遇は明らかに劣ってしまうので、民間企業の方に人材が流出してしまうのです。
自衛隊の役割がどれほど重要であるか、その点については多くの国民が理解しています。
でも、その役割を自分が自衛官になって担うかと聞かれれば「誰かがしてくれるならば自分はしたくない」と言うのが本音でしょう。
これが意識の退化と言い切るのは早計ですが、少なくとも崇高な使命であることを励みに勤務に励むと言う意識は低下しているのかもしれません。
今後、自衛隊の役割はさらに多様化していくでしょうから、国もそろそろ本腰を入れて人材確保の対策を講じる必要があるでしょう。