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Googleマップには様々な機能があって、みなさんも困った時には使っていることが多いと思います。
様々な機能の中で、自分が思う位置にピンを立ててその地図を共有できる機能があることはご存知でしょうか。
例えば、ラーメンマニアがお気に入りのラーメン店を紹介するためなどに使われていることが多いのですが、今回問題となっているのは「自己破産者」の住所地がピンで示されている「自己破産者マップ」です。
自己破産した人の当時の住所や名前まで明記されているこのマップ、なぜここまで波紋を呼んでいるのでしょうか?
当該個人の再スタートを妨げる
「自己破産」と言う言葉にネガティブなイメージを持つ人は多いと思います。
借金を踏み倒した、会社が倒産したなど、無一文になってしまった人と言うイメージがありますが、実際にはそうとは限りません。
懸命に働いていたが病気で働けなくなりマイホームを手放すことになってしまった場合や、離婚した結果収入を失って借金をして暮らしてしまう多重債務者などのケースもあり、必ずしもネガティブな事例ばかりとは言えないのです。
中には、再び生活を再建しようと頑張っている人も多いわけで、それらの人々がマップを見て「お前は元自己破産者だ」と言われるようになれば、生活を再建する道が閉ざされてしまう場合もあるのです。
なぜ自己破産者が一般市民に知られた?
公の仕組みとして「官報」と言う広告物があります。
これは、法律を決めたり、自己破産をするなど、「特に国民に知らしめるべき情報」である場合、テレビやラジオ、新聞やインターネットなどで周知するのではなく、官報と言う公の印刷物を配布して、全国民に知らしめたこととするルールがあるのです。
自己破産者の情報は官報に掲載され、当時の住所や氏名も明記されてしまうので、官報を購読していればマップの製作などお手の物なのです。
自己破産者の情報を周知することは、金融機関などが多重債務者を生み出さないなど必要な事ではありますが、今回のマップは正直言ってやりすぎでしょう。
一度ネットに流れた情報は消えない
今回の騒動の結果、マップの製作者はマップの削除を発表していますが、一度ネットに流れ出た情報はずっと残り続けます。
また、マップ形式でなくても「自己破産者リスト」など、別の形でネット上を伝播する可能性だってあり得ます。
自己破産することの善悪の判断は誰にもできませんが、少なくとも生活再建のために頑張っている人の気持ちに逆行するような行動は絶対にやめるべきです。