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広島カープに在籍していた丸佳浩選手が大型契約で巨人に移籍したことは、野球ファンの方であればご存じだと思います。
1月7日、丸選手の移籍に伴う「人的補償」として、長野久義選手が広島カープが移籍することが明らかになりました。
今後正式な契約を経て、長野選手がカープに移籍することになりますが、この「人的補償」と言う仕組みはわかりにくいものです。
いったい人的補償とはどのような仕組みなのでしょうか?
「人的補償」は各チームの戦力均衡を図るための仕組み
人的補償とは、FAで移籍した選手がいた場合、その選手を獲得したチームから、移籍元のチームがプロテクトリスト外の選手を獲得できるという仕組みです。
プロテクトリストとは、移籍先のチームが「この選手だけは絶対に取られたくない」と言う選手をリストアップするもので、一般的にはエースや4番打者、将来性のある若手選手をプロテクトしている場合が多いです。
丸選手の場合は「Aランク選手」だったので、人的補償の対象となりました。
ここで言うランクとは、移籍元チームの選手年俸順に上位3位までがA、4位~10位までがB、それ以降がCとなり、Cランクの選手が移籍する場合には人的補償を求めることができない仕組みです。
人的補償において移籍元のチームは、プロテクトリストに載っていない選手を無条件に獲得することができ、移籍先のチームとその選手が交わしていた契約をそのまま引き継ぎます。
今回の場合、広島は丸選手を送り出した分、外野手が1名減ってしまうわけですが、その代わりに外野手を獲得してもいいし、それ以外に不足しているポジションの選手を獲得しても良かったわけですが、結果的に外野手の不足を補充した形になりました。
人的補償を求めないことも出来る
移籍元のチームは、ニーズに合う選手がいない場合はあえて人的補償を求めないことも出来ます。
その場合は、移籍選手の年俸の40%~80%相当分を金銭補償として移籍先のチームから得ることができます。
実際、西武から楽天に浅村栄斗選手が移籍しましたが、Aランク選手であったにもかかわらず魅力的な選手がいないということで、西武は金銭補償を選択しています。
その時のチーム事情によって判断は異なるようですが、今回は広島カープとしても「主力選手の代わりは主力選手」と判断して長野選手を選択したと思われます。
FA移籍は選手の意思で移籍できる一方、人的補償選手は自らの意思がどうあろうと移籍を余儀なくされることになります。
場合によっては、そのチームの人気選手や「生え抜き」と呼ばれるベテラン選手が人的補償として移籍を余儀なくされる場合も出てきます。
ファンとしては複雑な思いがありますが、制度上やむを得ないとあきらめなくてはならない部分です。
自分が贔屓にしているチームが強い方がいいのか、自分が応援している選手が活躍するのがいいのか、非常に迷うところではありますが、現状ではこの制度が継続するのですから、ある程度我慢するしかないでしょう。