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韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が年内に来日して日韓首脳会談を行うことが分かりました。
韓国大統領の来日が実現すれば、国際会議以外で対面することを除けば2011年12月の李明博(イミョンバク)大統領以来となります。
慰安婦問題や竹島を巡る問題などでぎくしゃくしている両国の関係を改善するための来日と思われますが、実際のところ来日の目的はなんでしょうか?
日韓共同宣言から20年を迎える節目の年
2018年は、「未来志向の関係」をうたった1998年の「日韓共同宣言」署名から20周年の節目となります。
この10月が日韓共同宣言から20年となることで、節目にお互いの首脳が会談するのは当たり前と言うムードを活かして首脳会談を実現したいのが両国の意向です。
一方的な訪問外交は相手国へ屈したと見ることが多い韓国国民と、諸問題が積み重なって韓国との善隣外交をよしとしない日本国民、両国民の意向に配慮しながら会談を実現するには何か「節目」を利用するしかないでしょう。
お互いに相手方に思うことはあるものの、まずはお互いの首脳が顔を合わせて融和ムードを作り出すことが第一の目的と考えられます。
真の目的は「北朝鮮」対応の意見交換
親善とか善隣とかいうのはあくまで「建前」であるのが外交です。
今回の首脳会談の真の目的は「北朝鮮」であることは間違いありません。
北朝鮮は今年6月の米朝首脳会談以降「非核化」を実現すると息巻いていますが、実際にその成果が見受けられるどころか、各施設やミサイル施設が未だに稼動しているという情報も伝えられるありさま。
アメリカが圧力を掛ければ、韓国にすり寄っていく北朝鮮。
韓国が圧力を掛ければ、アメリカにすり寄っていく北朝鮮。
両国に圧力を掛けられたら、いきなり中国を訪問して媚を売る北朝鮮。
これらの外交の中に日本をあえて入れず、孤立感を与えようとしている北朝鮮。
正直言って、北朝鮮の外交戦略は極めてしたたかで、隙のないものです。
今回日本と韓国の首脳が会談することは、北朝鮮に対して「お互いの立場を損なわないようにしよう」と確認する意味合いがあります。
ですが、韓国は北朝鮮との融和を進めるムードが強く、日本は拉致問題の解決が最優先と言うムードが強いので、お互いに立場が異なります。
ですから、今回の首脳会談ではお互いの立場を確認しつつ、いかに北朝鮮対応について共通項を見い出すことができるかが「成果」と言えるでしょう。
今回の日韓首脳会談では、正直言って実りある成果は見込めないでしょう。
韓国と日本では北朝鮮に対する姿勢に大きな隔たりがあるからです。
この隔たりを解決することは到底無理なので、今回の首脳会談では「こっちの立場も考えて物を言えよ」とくぎを刺すのが精いっぱいでしょう。
逆に、こっちの言い分を都合のいいように解釈されないように、北朝鮮張りに「したたかな」対応をすることが求められるでしょう。