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全国の自治体や企業のキャラクターが人気を競う「ゆるキャラグランプリ2018」の最終結果が18日に発表されました。
インターネットなどを通じて行われた投票の結果、2018年のグランプリは埼玉県志木市文化スポーツ振興公社の「カパル」に決定しました。
最近では自治体総出でゆるキャラをアピールすることが多い中、市の外郭団体のあまり目立たないキャラクターがグランプリに輝いたのは奇跡と言えます。
そもそもこのカパル、どのようなキャラクターなのでしょうか?v
職員の落書きから生まれたカパル
カパルが生まれたのは2000年のことで、志木市民会館職員の落書きから誕生したとされています。
その後キャラクターとしてスポーツ公社の公式キャラに採用され、広報誌に登場したものの、次の号で広報誌が廃刊の憂き目になるというずっこけぶり。
そして世間はゆるキャラブームとなり、カパルも公式キャラクターとして10年ぶりに公の場に姿を現したのですが、微妙なビジュアルのため「変なキャラクター」として話題になってしまいます。
SNSを活用しようと公式ツイッターを開設するもスパムメールと誤解され、なんと2度の凍結措置を受けるなど、不遇な目に遭い続けているかわいそうなゆるキャラでもあります。
キャラクターの性質もなんだか不思議で、ツイッターでつぶやいた「変態は褒め言葉」というつぶやきが話題になってネット界では一躍人気キャラになっていました。
暫定4位からグランプリに!
11月1日時点の中間発表では、カパルの得票数は全体の4位。
このまま栄冠を勝ち取ることなく今年も終わるのかと思いきや、ライバルたちに思わぬ逆風が吹き荒れます。
中間発表で暫定1位の「こにゅうどうくん」の三重県四日市市、同2位の「ジャー坊」の福岡県大牟田市、同3位の「一生犬鳴!イヌナキン!」の大阪府泉佐野市、これらのライバルに集団投票騒動が起きたのです。
これらの3市では自治体総出でPR活動をしていましたが、その一環でフリーメールアドレスを複数取得して職員に配布して、重複投票を組織的に行わせていたと言うことが分かったのです。
3市とも事実を認めたのですが、この騒動が影響したのかしないのか、18日の最終発表では組織ぐるみの活動をしていなかったカパルがグランプリに輝くことになったのです。
ゆるキャラ=町おこしに走りすぎた功罪は重い
ゆるキャラグランプリは熊本県の「くまもん」や愛媛県今治市の「バリィさん」など、グランプリに輝いたキャラクターに関するビジネスが地域経済を左右するまで成長するなど、町おこしに欠かせないイベントとなりました。
そのため、ゆるキャラグランプリに対する力の入れようが過熱しすぎて、今回の集団投票騒動にまで至ってしまいました。
そもそもゆるキャラグランプリは地域とか云々ではなく、「かわいくて脱力感さえ愛くるしいキャラクターを選ぶ」趣旨であったはずです。
そのてんカパルは本当にご当地キャラであり、何らかのごり押しがあるわけでもなく、自然に人気を得てグランプリになったキャラですから、ゆるキャラグランプリの趣旨に一番しっくりくるキャラクターではないでしょうか。