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10月15日に、警察が被害届を受理したことで、刑事事件としての捜査が始まった慶應大学広告学研究会のメンバーによる集団暴行事件。複数の人間で一人の女性に対して暴行を行った上に、その様子を動画撮影していたという悪質極まりない事件だが、あろうことか、その動画を加害者学生が他所に拡散しているという話まで出てきている。
一流大学の学生が引き起こした事件として、ただでさえ世間の注目が集まっている最中、彼らはなぜこのような行動に出たのだろうか。
動画はなぜ拡散されたのか
事件が起こったのは9月2日。葉山にある「合宿所」に呼び出された被害者のA子さんは、集まっていた6人の男子学生たちにテキーラを飲むことを強要され、泥酔したところを2人の学生に乱暴された。その様子をスマホで撮影していた他の学生は、その映像を他の場所にいたサークルメンバーに流して実況していたという。
A子さんは、警察に被害届を提出。警察は捜査を始めているが、なんとその警察に対して加害者側が、証拠として現場で撮影した映像を提出しているという。
提出したのは主犯格の学生で、「自分は見ていただけ。行為は合意の上だった」と主張。そしてその主張を裏付ける目的で映像を提出したのだ。主犯格の学生は、合宿所にあった証拠品を処分するなどして隠滅を図ったり、被害者のA子さんに事件を表ざたにしないように脅すメールを送るなど、自らの犯行を隠す工作をしているという。
さらに、その映像を卒業したサークルOBにもその映像を流しているというのだ。広告学研究会は以前から上下関係やOBとのつながりが深く、特に多くのOBが卒業後に広告関係やメディア関係に就職していることから、現役生は自分たちの将来を見据えその関係を大切にしてきた。今回の件で評判を落とされ激怒しているというOBに、自分たちの無実をアピールする目的で映像を流したと考えられる。
この期に及んで自分たちの将来しか考えていないようだ。被害者への謝罪の気持など微塵も感じられない。
被害者への圧力か
さらにこの映像は大学内にも拡散しているという噂がある。それも加害者学生の策略の一つで、そういった映像を人目にさらすことで被害者に精神的な圧力をかけ、同時に行為が同意の上だということをアピールし、被害届を取り下げさせ示談に持ち込もうとするものだというのだ。もはや圧力というより脅迫である。反省する気持ちなどこれっぽっちもない。
現在、大学内ではA子さんを、広告学研究会の不祥事を公にし伝統あるミスコンを中止に追いやった張本人として批判する声が上がっており、これも加害者学生が画策したことだと言われている。
被害届を取り下げないことへの腹いせでA子さんを追い詰めるのが目的なのだろうが、自分たちのやっていることが犯罪行為であることに彼らは気付いているのだろうか。
A子さんが訴えれば、彼らの行為はリベンジポルノ防止法違反、名誉棄損などに該当する可能性がある。こんな当たり前のことに気付いていないとすれば、彼らは余りにも鈍感な『人でなし』である。
広告学研究会のメンバーを友人に持つある学生は、その友人から「女子学生と加害者と言われる学生の間には合意があり、女子学生が飲み過ぎて体調を崩し病院へ搬送された際、親に対する言い訳として暴行をでっち上げた」という主張を聞いたという。
しかし、酔っぱらって正体をなくしている状態で合意も何もないのではないだろうか、という疑問を彼は持っている。まともな人間が抱く当然の疑問だと言える。
しかしこの広告学研究会では、行為を撮影し、その画像なり映像なりをLINEでやり取りするという事が1~2年前から行われていたという。ということは、A子さんのような被害者が多数いて、そのLINEのせいで泣き寝入りを余儀なくされていたということだろうか。
なぜこのような行為が野放しにされてきたのか、なぜ悪事を悪事だと思わない人間がいっぱしの大学生としてのさばり歩いていたのか。心の底から憤りを感じる。
今回の事件を、慶応大から全ての膿を絞り出すきっかけにしてほしい。そして真面目に学ぶ目的で大学に通っている学生を救済してほしいと願う。