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14日に金正男氏がマレーシアで暗殺されたという報道が流れたことで、一瞬にして世界中に拡散された。
常に動向を注視されている北朝鮮の最高指導者・金正恩氏の異母兄弟として有名だったことから、このニュースはどこの国でも衝撃をもたらしたようだ。
しかも原因は事故ではなく暗殺。
噂ではこの暗殺を指示したのは金正恩氏ではないかと言われており、現地の犯罪調査局の検証が続いているがなぜ金正恩氏が指示したという噂が流れたのか。その背景を追ってみよう。
どのようにして暗殺は成されたのか。当時の状況は
まずこの事件の大筋を見てみよう。
現在報道されている現地メディアの情報を見てみると事件が起こったのは現地時間で13日午前9時頃、現場はクアラルンプール国際空港だ。
金正男氏は空港内で午後10時発のマカオ行の便を待っていたが、後ろから誰かに押さえつけられて顔に液体をかけられ、すぐに空港スタッフの元に駆け込んだ。
その後空港内の診療所に移されたときには頭痛を訴え気絶しかけたり軽い発作を起こしていたが、プトラジャヤ病院に搬送したときに死亡宣告を受けた。
あっという間の出来事だが、後ろから押さえつけた人物を空港内のカメラで調査したところ金正男氏に近づいたのは朝鮮人女性ではないかと見られている。
報道の中にはこの殺害方法を毒針を打たれたとしているものもあることから、映像分析と検視結果が待たれるだろう。
暗殺指示を出したのは異母兄弟の金正恩氏!?その動機とは
しかしなぜこの時期に、暗殺が起こされたのか。
またこの暗殺の首謀者は金正恩氏であるという噂が流れているが、果たしてどこまで本当なのだろうか。
この兄弟の関係を調べていくと、確かに大きな確執が見えてきた。
金正男氏の母は故金正日氏とは正式な婚姻を結んでいなかったが、スイスのジュネーブ大学で政治外交学を学び、開放的な視野を持ち合わせていた。
一時は後継者とも目されていたが北朝鮮にそぐわない開放的な考えが母の立場が障害となり、金正恩氏が後継に据えられた。
しかし金正恩氏は母が元在日朝鮮人帰国者であり故金正日氏の3番目の妻だったことから血筋に劣等感を抱いていたようだ。
正統な後継になり得る人間が自分の手中から外れているというのは、いまの北朝鮮最高指導者にとっては目障りな存在と言えるだろう。
すでに暗殺計画自体は5年前からあり、2010年に金正恩氏が台頭した時点で起きていたという情報もある。
国家情報院イ・ビョンホ院長はこの暗殺について「5年前からあった」といい、中国が金正男氏を保護していたのかという質問には「保護していた」と回答した。
中国との関係が悪化している北朝鮮にとって金正男氏は、渡すわけにはいかない手札の一つだったということだろうか。
家族間での骨肉争いが顕著となった今回の暗殺事件。一刻も早く北朝鮮の平定が望まれる。