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マレーシアで金正男氏が暗殺された事件により、北朝鮮と中国の関係悪化が懸念されている。
金正男氏の暗殺現場はマレーシア空港だが、もともと彼はここから中国へ渡航するのを待ち時間に起きたため、中国は面子を潰されたと感じるのではないかと不安の声が広がっているようだ。
北朝鮮の指導者交代以降、二国間の不和が目立っていたが今回の事件が戦争への引き金となりえるのか見てみよう。
金正男氏はなぜ暗殺されたのか。その理由とは
まず、この時期に金正男氏が暗殺された理由を考えてみよう。
現在噂されている有力な説には、過去の暗殺と時期を被せた、張成沢氏の勢力の一掃、中国への亡命阻止など、どれも暗殺に至る理由として遜色のないものが並んでいる。
ここで挙げられた過去の事件については、1997年2月15日に故金正日氏のいとこである李韓永氏が自宅マンションで殺害された事件を指している。
これは当時、最高指導者であった金正日氏に忠誠を示すために行われたという見方が有力であるため、金正恩氏と金正男氏の関係と重ねて今回の事件が起こったと見ている人もいるようだ。
また金正男氏は2013年に処刑された故張成沢氏の支援を受けていたため、後見人の亡き後は経済的に困窮していたという噂もある。
関係者から漏れ出る処刑方法の内容はいずれも残虐なものばかりであり、目を掛けられていた金正男氏は目の上のたんこぶだったのではないかという見方も大きいようだ。
中国は金正男氏を保護していた!過去に暗殺阻止も
ここまで北朝鮮が金正男氏を暗殺するだけの理由に触れてきたが、これが中国との関係悪化に繋がる理由も見てみよう。
後見人であった張成沢氏が処刑されたのは2013年のことだが、金正男氏はそれ以前から中国の保護を受けており、2010年に北京で暗殺が行われた際に中国当局がそれを阻止した。
その時は中国側が北朝鮮に国内で騒ぎを起こさないように警告したが、それ以降も何度か暗殺未遂があったと言われている。
さらに二国間の対立だけでなく、金正男氏が中国に亡命しようとしていたという噂もあることからこれを阻止するために殺したのではないかという説もあるようだ。
すでに北朝鮮は中国にとって米国に次ぐ仮想敵国となっていることもあり、今回の件が紛争の引き金となる可能性は否定できない。
金正男氏暗殺事件により急速に暗雲の立ち込める北朝鮮と中国。これ以上火種が大きくならないように願うばかりだ。