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アメリカをはじめ、全世界で大ブームとなっている著書『人生がときめく片付けの魔法』で有名な近藤麻理恵さんの片付け手法である「こんまりメソッド」。
実はルーツとなった本があるのはご存知でしょうか?
こんまりさんも自身の著書に「影響を受けた」と記しています。
その本は辰巳渚さんの『「捨てる!」技術』と言います。
ご自身は交通事故で亡くなってしまいまいた。
世界1,000万部の大ベストセラーの著者が影響を受けた本。
一体どんな内容なのでしょうか?
2000年に出版された『「捨てる!」技術』の内容は?
タイトルどおり、片付けにおける「捨てる」ことの重要性や、「捨てる」ために必要な考え方と技術をまとめてくれている本なのですが、考え方は特にユニークです。
今でこそ、片付け=「捨てる」という考え方が一般的になりましたが、この本が出版された当初は、片付け=収納することと考えていた人が大多数でした。
そのような中で、「捨てる」ことに重きをおいた辰巳さんの考え方は、かなり革新的だったと言えます。
「もったいない」「いつか使うかも」「あると便利も言われた」ではなく、今の自分にとって必要か不要かで判断するように促します。
自分にとって必要かどうかという視点は、こんまりさんの「ときめき」にも通じるところがあります。
また、「技術」についても、モノを捨てたい読者が思い切って捨てられるように、やり方をかなり具体的に記載さしています。
「モノを見ないで捨てる」など、少し過激なところもありますが、それもこの本の良さの一つです。
辰巳渚さんってどんな人だったの?
片付けについえかなり本質的な提案を早くから行っていた辰巳さん。
本名は加藤木綿子さんと言い、1965年生まれの文筆家です。
編集者や記者を経てフリーとなり、『「捨てる!」技術』を出版。100万部を超える大ベストセラーとなりました。
その後も生活に関する文筆活動を行い、『子どもを伸ばす毎日のルール―子どものうちに身につけたい100のこと』などを出版。
文筆活動と並行して、「家事塾」も主宰していました。
そんな辰巳さん、前述した通り、2018年にバイクの事故で亡くなってしまってしまいました。
52歳という若さでした。
遺作となった著書は『あなたがひとりで生きていく時に知っておいてほしいこと ひとり暮らしの智恵と技術』です。
事故の前にほぼ書き上げた原稿が書籍となり発売されています。
暮らしに関する考え方、ノウハウについて数多くの書籍を遺した辰巳さん。
新作がもう読めないというのは残念ですが、今も受け継がれる辰巳さんの片付け手法のように、いつか誰かの役に立つものを一つでも多く残したいですね。