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メキシコ北部にあるドゥランゴ州で乗客101人を乗せた航空会社アエロメヒコの旅客機が墜落するという事故が起こりました。
今回は、この旅客機の墜落の原因について考察していきます。
墜落した飛行機はどんなタイプだった?
墜落した飛行機は。ブラジルの航空機メーカー、エンブラル社が開発した小型ジェット旅客機エンブラル190(E190)という機体です。
2004年3月12日に初飛行試験が行われた比較的新しい機体です。
全長36.24mで、同時期に開発されたボーイング787が56.7mですから、かなり小さな旅客機ということになります。
日本航空でもE190は2016年に導入されており、2017年12月末日時点では11機が現役機体として運用されています。
墜落事故は何が原因だった?機体不備ではない?
7月31日に発生した墜落事故の概要は、乗客101人を乗せたE190が、空港を離陸直後に墜落し、約85人が負傷、37人が病院に搬送され、内二人が重傷と報じられました。
幸い死者は確認されていませんが、重傷者の容態次第ではどうなるかわかりません。
墜落の原因はまだ発表されていませんが、墜落当時、現地では激しい「ひょう」が降っていたようです。
「ひょう」が原因の飛行機墜落事故は珍しくはありません。
2002年のインドネシア航空の墜落事故もエンジンに「ひょう」がエンジンに衝突した影響で制御不能になり不時着しました。
2005年にもペルーの航空会社の飛行機が「ひょう」の影響で操縦室の窓にひびが入り、前方が見えなくなったことが原因で墜落したという事故も起きています。
今回の事故も、墜落原因は「ひょう」の可能性が高いと現地では報道されているようです。
夏休みも始まり、日本各地では夏祭りの真っ最中です。
しかし、天候も台風などの影響で芳しくありません。
日本では、天候によって飛行機を欠航するなどの措置が取られていますが、今回事故のあったメキシコでは上空の天気を把握していなかったのでしょうか?
「ひょう」は航空機にとっては天敵とも呼べます。
実際に世界各国で「ひょう」が原因の航空事故が起きていることからも、各航空会社の中ではかなり危険な状況なのはわかりきっていたはずです。
しかも離陸直後に墜落したということですから、空港の管制塔が把握していないはずがありません。
欠航便を出さないようにすることも大事かも知れませんが、無理やり飛行機を飛ばして墜落事故が起こってはなんの意味もありません。
今回の事故報道を見て感じたのは、我々日本人の危機管理能力はかなり高い基準なのだと思いました。
上空の気候が危ないと判断されれば、どんな批判があろうとも飛行機を飛ばしません。
安全と安心を守るためには、毅然とした危機管理判断が重要なのだとも感じた今回の報道でした。