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現在開催中のフィギアスケート全日本選手権。
男子は羽生結弦選手がインフルエンザで欠場し、誰が勝手も初優勝となる大会になった。23日に行われたショートプログラムでは、無良崇人がトップに立ち、グランプリファイナル3位の宇野昌磨選手が2位につけている。
女子のショートプログラムは24日に行われ、グランプリファイナル2位の宮原知子選手、世界ジュニアで優勝した本田真凛選手などが出場する。
また、復活を期待される浅田真央選手の出場が注目を集めているが、なぜか優勝候補である宮原選手の人気が今一つであるようだ。
なぜ、彼女の人気は実力に伴わないのだろうか。
宮原知子の演技はつまらない?
宮原知子は現在18歳。4歳からスケートを始め、ジュニア時代には全日本選手権で2連覇。ジュニアグランプリファイナルにも出場を果たし、シニアデビュー後も2014年の全日本選手権で優勝、2015年の世界選手権では初出場で銀メダルを獲得するなど、輝かしい成績を収めている。
浅田に次ぐ世代で最も有望な選手なのだが、なぜか人気がそれに追いついていないという。
その理由として、まず言われているのが演技に面白みがないということである。「地味だ」「華がない」「失敗はしないがつまらない」など、印象は良くない。
技術は申し分ないのである。特に、左右両回転のコンビネーションスピンは彼女の代名詞になるほど完成率は高く、他にも高い加点を得られるダブルジャンプやスピンを持っている。
確かに浅田のトリプルアクセルのような派手な持ち技はないが、ひとつひとつの技を確実にこなしていく技術力は高く評価されている。
「ジャンプが美しくない」という意見もあるようだが、宮原は身長が150cmと低く、当然ジャンプが低い。163cmの浅田と比べれば、ダイナミックさやスピード感は確かに劣るが、低い分身体のコントロールがしやすく、ミスをしにくいという利点もあるのだ。
身体が小さいということは、手足も短いため、伸びやかさやしなやかさを表現しにくいというデメリットは確かにあると思う。そのため地味だとか華がないなどの印象を持たれてしまうのだろう。
だが、「嫌い」とは少々酷すぎるのではないだろうか。
嫌われる理由
まだ18歳と若い宮原知子。女性特有の柔らかい表現力を身に付けていくのはこれからである。まだ成長段階なのである。
そういう事情をぬきにしても彼女が嫌われるのには、他にも理由があるという。
それは宮原のコーチ、田村岳人氏の存在である。田村コーチは2004年に引退するまでフィギアスケート界ではイケメンスケーターとして有名で、今でも根強いファンが多数いる。その田村コーチから直接指導を受けている宮原に対して、嫉妬のような感情を抱いている女性ファンがいるのだという。
さらに、2015年の『フレンズオブアイス』で、宮原が田村コーチとペアを組んでパフォーマンスを披露したことが、火に油を注ぐ結果になってしまった。
現役選手がコーチとペアを組んで滑るということは今までになかったため、二人が交際しているのではないかなどという説まで浮上し、それが田村ファンの感情を逆なでしたのだ。
宮原にとっては、全くあずかり知らぬところで起きた現象であり、気の毒としか言いようがない。しかし、女の嫉妬は根強くしつこいのである。田村コーチが宮原の傍にいる限り、知らず知らずのうちに敵を増やしていってしまうかもしれない。
もう一つ、宮原の両親がともに医師で、家庭が裕福であるということである。
フィギアスケートを続けるのにはとても費用がかかる。高橋大輔選手の母親が息子のためにパートをしていたとか、母子家庭だった伊藤みどりはコーチの家に下宿していたとか、衣装は母親の手作りだったとか。こういった話に日本人は弱い。苦労した末につかんだ栄光には感動するが、恵まれた環境に育った者がトップに立ったときにはそれほどでもない。身勝手なファン心理である。
どうやら宮原は、知らずしらずのうちにこうした嫉妬や妬みの対象になってしまっているようだ。
男子フィギア界には今、羽生結弦という絶対王者がいる。それに次ぐ存在として宇野昌磨が台頭してきているが、人気実力ともに羽生の王座は当分の間揺るがないだろう。
比べて女子は、浅田真央が試合から遠ざかっていた間、宮原や本郷理華選手などが頑張っていたものの、ぽっかりと穴があいてしまったような気持ちでいたファンは多かったのではないだろうか。そして、浅田をプレッシャーから解放してあげたいと思う一方で、復帰を期待していたのだ。
だから、浅田が戻って来る前に他の有力な選手が出てきてしまっては都合が悪い。つまり、宮原でなくても、浅田の地位を脅かすような存在は誰でも煙たがられたのではないだろうか。
しかし、世代交代はどんな世界でも必ずあり、必要なものである。そろそろ宮原知子という選手そのものを正しく評価して、応援してあげてもいいのではないだろうか。