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アメリカの民間宇宙企業「スペースX」(SpaceX)が、世界初となる民間人による「月周回旅行」について最初の乗客と契約合意したことを発表しました。
今回は、「月旅行」の費用や、具体的に実現(一般化)するのに何年ぐらいかかるのかという事についてまとめていきます。
月旅行の種類と費用
今回報道された、「月周回旅行」ですが、月旅行、宇宙旅行と一口に言っても、その旅行の種類は細かく区分されることをご存知ですか?
現在可能な宇宙旅行は大きく分けると5つに分けられます。
その内のひとつは旅行というよりも、無重力体験プログラムですので、宇宙に向けて飛び立つという定義上では4つです。
「宇宙の入り口までの旅行」…249万円~
戦闘機に乗って地表から上空24.4Kmまでを稲妻よりも早い速度で飛び立つ旅行です。
高度24.4Kmは、エベレストの3倍の高さです。
人工衛星は高度100Kmという事を考えると、あまり宇宙という感じはしませんが、地球が湾曲して見えるということと、頭上には暗黒の宇宙空間が広がって見えることから、この呼称が定着しました。
「弾道旅行」…1000万円~2000万円程度
高度100Kmの宇宙空間に向けて飛び出す旅行です。
10分前後で地球に戻ってくるとても短い宇宙旅行ではありますが、事前の訓練などが多くあり、その訓練費用などもあってかなりの高額に設定されています。
実際に無重力空間に飛び出すわけですから、集中した訓練が必要になるそうです。
「軌道飛行」…22億円(2000万ドル)
国際宇宙ステーションへ向けて飛行し、ステーションとドッキング後、地球を1週間かけて周回する本格的な旅行です。
現在までで8名の旅行者を送り出しています。
費用の22億円というのは、民間人初の宇宙旅行をしたデニス・チトー氏が支払った費用をもとにしています。
2名の民間人が宇宙旅行を予約している状況で、その中には日本人の名前も。
「月世界旅行」…150億円~
今回報道にあったのが、この「月世界旅行」です。
月面に降りるのは、プロの宇宙飛行士でも厳しい訓練をしなくてはならない為、民間人には解禁されていません。
今回の報道では、月の周りを1週間かけて周回するという「月周回旅行」が発表されました。
ちなみに、契約したのは日本人という噂も出ています。
18日午前10時(日本時間)に旅行に行く乗客を発表するとしています。
具体的に実現するのはもうすぐ?
今回の報道で発表された「月周回旅行」は今年中に行われる見通しです。
スペースX社は、2018年中には月周回旅行を実現したいと所信表明をしていました。
今回の契約発表でいつになるのかが正式にわかりますが、そう遠くはない時期に旅行が実現することは間違いありません。
ただ、一般化となると話は別です。
まず旅行費用の150億円以上を持っている資産家はそうそういませんし、何よりも旅行をするためには特別な訓練を8カ月以上受けないといけません。
一般化するためには、訓練を必要としないような宇宙服の開発や、スペースシャトルの進化、旅行費用の大幅な価格低下が必要です。
一般化するのはいつになるのでしょうか?
近年の宇宙開発計画は驚くべき進化を遂げています。
アメリカでは「宇宙軍」の設立が発表されていますし、ロシアではISSを使った旅行がすでに実現しています。
ここ10年以内には、月旅行が一般化するだろうという専門家の意見もあるくらいです。
GWやシルバーウィークには、海外ではなく地球外に旅行に行く日も遠くはないのかも知れませんね。