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7月上旬から日中の最高気温が35度を超える「猛暑日」ばかりが続いている日本列島ですが、同時に熱中症患者数も増加しています。
7月16日から22日までの1週間で、全国22,647人の熱中症患者が発生し、そのうち65人が亡くなるという事態になっています。
気象庁も7月23日の会見で「すでに災害レベルの猛暑」と明言しているこの猛暑、体力も少ない子どもたちが熱中症になることも多くなっています。
そもそも、子どもたちが熱中症になりやすいのはどうしてなのでしょう?
発汗の機能が発育途上だから
人間は体内に熱がこもりそうになると、発汗して温度を下げようとします。
発汗すると、汗が蒸発するときに熱を奪い取っていく(=気化熱)ので、体内の温度も次第に下がっていく仕組みになっています。
庭先に水を撒くと温度が下がったような気分になりますが、これも気化熱の効果と同じ現象です。
汗をしっかりとかければいいのですが、子どもの場合は発汗の機能が発育途上のため、本来出したい分の汗が出ないことがあり、その結果熱が体内にこもったままになってしまうのです。
また、体温調節をする自律神経もまだまだ未成熟ですから、特に乳幼児や児童(6歳~12歳)は熱中症にかかる可能性を考えておく方がいいでしょう。
体内の水分量割合が大人より子どもの方が大きい
人間の身体の3分の1は水分でできている、とはよく聞く言葉です。
実際、人間の体の中には血液などさまざまな水分が存在します。
子どもの身体ももちろん同様ですが、大人より子どもの方が体が小さいので、結果的に身体全体に占める水分の割合が大きくなってしまいます。
大人を大きなやかん、子どもを小さなやかんに例えてみましょう。
どちらも同じ量の水を入れ、同じ火力にしたとして、どちらが早く沸騰するでしょうか?
答えは、熱が早く伝わりやすく全体が温まるのが早い、小さいやかんの方です。
子どもの身体は、外気温の影響を受けやすくなっていますから、暑い所で活動するのはできる限り避けた方が良いのです。
特に、体温よりも高い温度になっていると、外の熱が体内に伝わりやすくなってしまい、熱中症にかかるスピードも速くなってしまうので要注意です。
子どもイコール元気、だから外で遊ぶのは当たり前と言う考えは、この際もう捨ててほしいと思います。
大人でもあれだけ熱中症になるのですから、子どもが屋外で活動することがいかに危険かを認識するべきです。
子どもは大人の顔色をうかがって、我慢することもあります。
しんどくても我慢した結果、手遅れになって、熱中症で小さな命が失われてしまう事だけは絶対に避けるべきです。
それが、大人の責任だと思うのです。