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ここ最近、NHKの不祥事が相次いで取り沙汰されている。今月の25日には現籾井勝人会長に代わり上田良一氏が就任する予定となっているが、どうも雲行きが怪しいようだ。
巷では受信料の支払い義務や契約のあり方、報道内容が視聴者のニーズに合わなくなっていることが問題視され、偏向報道と批判されることも増えてきた。
そんな中での引継ぎだけに、連日の不祥事報道に関して上田氏にコメントを求めても言葉を濁されてしまうようだ。
なぜこの1年でこれほどまでに不祥事が続くのだろうか。その背景を追ってみたい。
ここ1年で不祥事急増!受信料着服が露呈
まずこの1年で起こったNHKの不祥事を見てみよう。
昨年の1月29日にはさいたま放送局の記者3名が、業務用のタクシーチケットを私的な場面で使用していたことが明らかになった。
また8月18日のニュースで取り上げた貧困問題では、貧困家庭の女子高生を取材した結果、報道の仕方に問題があったことからやらせを疑われ、女子高校生のバッシングへと発展してしまった。
今年に入ってからは、10日にアナウンサーが危険ドラッグ所持で採捕されたこと、また昨年10月の聞き取り調査で40代男性職員が受信料を着服していたことが挙げられるだろう。
しかし今月に会長の引継ぎを控えたNHKは受信料着服については公表すらしておらず、13日になって呼び出された国会で陳謝を行った。
これには政府官僚からも管理体制どうなっているのかと批判が相次いだが、籾井会長は再発防止に努めると語り、自身の責任には言及していなかったというから呆れるほかない。
なぜこれほど不祥事が?背景にはネットの存在か
しかしなぜ、ここ1年でこのように不祥事が拡大しているのだろうか。
それはマスメディアの在り方や視聴者のニーズが変遷したこと、さらにそれをネット上で気軽に発信できるようになったことと無関係ではないだろう。
NHKは国を代表するマスメディアとして国民の受信料以外にも税金で番組を制作しているため、自然と視聴者の目も厳しくなっている。
さらにネットの拡大により、今まで各地でとどまっていた不祥事なども簡単に流れるようになったことで、今まで抱えてきた不満が急速に収縮されていると考えられる。
今やネットではNHKの不祥事が年表形式で掲載され、受信料の断り方がNHK検索の上位に引っかかる始末だ。引継ぎ時期にこうした隠蔽が行われたことで、さらに視聴者の目は厳しさを増していくだろう。
引継ぎ目前で発覚した今回の事件が、今後のNHKにどういった影響を与えていくのか注目したいところだ。
国を代表するマスメディアとして舵を切るNHK。この転換期を乗り切り、再び信頼を得ることは出来るのだろうか。