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ノルディーア北海道元監督三浦雅之の不祥事に見る組織の危機管理と女子スポーツの闇

女子サッカー3部リーグ「ノルディーア北海道」の元選手2人が在籍中、監督だった男性からセクハラ被害を受けたとして、チームの運営母体と元監督の三浦雅之を提訴したと報じられた。報じられた内容によると、2人は13年10月、元監督の自宅に招かれ、泊まっていくように勧められた。その夜に、監督から執拗に迫られたという。二人はノルディーア北海道に被害を訴えたものの、チーム側は対策を講じなかった。

2人が15年5月、再度ノルディーア北海道側に改善を要求したところ、元監督は同月に辞任。しかし、選手2人も同年中に退団させられた。理由は練習態度に問題があったためだという。被害にあった選手は記者会見で「不祥事の隠蔽のために辞めさせられた」と主張している。なんとも後味の悪い出来事だ。

 

後を絶たない選手とコーチ間のセクハラ問題

残念なことに、女子選手とコーチ間の問題は後を絶たない。ここに一つの調査結果がある。プロレベルの女子選手を対象に行われた調査において、「指導者と二人きりの部屋に呼び出された」ことがある選手が3割にのぼり、その内の7割がその行為を不快に思ったという。「不快に感じることを言われた」経験がある選手はなんと5割にものぼった。こちらも、そのうちの8割が許容できなかったという回答をしている。

体育会系の女子選手は、体育会系ではない女性に比べ、「セクハラ」的言動に許容的であるということは過去の調査で明らかになっている。勝敗にこだわると、選手は指導者に依存するような関係になり、ある種のマインドコントロール状態が発生する。このような状態になると、選手は指導者の行動を通常の感覚で判断できなくなるのだ。

そうした事情から選手側も、泣き寝入りをしてしまうパターンが多い。今回のように加害者側が提訴される事例が広く伝わることで、選手側の人権意識を啓蒙していく必要がある。

 

元監督、三浦雅之の今後の処分は?

今回訴えられた元監督の三浦雅之は、北海道室蘭市出身の49歳だ。1996年までプロのサッカー選手として活動し、引退後はコンサドーレ札幌でユース監督、トップチームコーチ等を歴任。2011年より女子サッカーのノルディーア北海道監督に就任した。

三浦雅之は、セクハラを訴えられた2015年5月19日付けでノルディーア北海道からの監督辞任を言い渡されるも、その後すぐタイ男子リーグ「コンケーンFC」の監督に就任した。実は、このチームはコンサドーレ札幌と提携関係にあるチームだ。三浦雅之は現役時代から一貫して札幌に貢献した人物。運営側は、三浦雅之をかくまったという見方もできる。

要するに、今回の問題は、被害者である選手二名を退団させることで問題を揉み消し、加害者には関係先で職場を提供したという見方ができるわけだ。今後のメディアの取り上げ様によっては、四方から非難を受けることは想像に安い。組織の危機管理としても、最低の対応と言わざるを得ない。

分かりやすい形での勧善懲悪がなければ、被害者は納得しない。その勧善懲悪が事情によりできないのであれば、被害者を納得させるだけの対応が必要である。2名の選手を厄介払いかのように追放してしまったことは、ノルディーアの痛恨のミスといえる。

日本のスポーツ界の健全な発展のためにも、加害者には真っ当な処分が下ることを期待する。

 

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