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この春から社会人としての第1歩を踏み出す人。今頃は新しい生活に向けて、準備に忙しい日々を送っているだろうか。それとも残り少ない学生生活を満喫しようと忙しくしているだろうか。
そんな時、入社する会社から、新入社員代表として入社式で挨拶することを依頼されたら?
「何で俺が?」「どうして私が?」などと慌てている時間はない。事前にしっかり準備と練習をし、少しでも不安を減らしておくこと。そのための心構えなどを「先輩」としてお教えしたい。
挨拶のポイントと構成
まず確認しておかなければならないのは、入社式の式次第と自分に与えられた時間である。
ほとんどの場合、開式の言葉から始まり、社長や役員などの挨拶、辞令の交付と続く。新入社員の人数によっては紹介などをはさむ場合もあるが、最後は新入社員代表の挨拶で締めくくられることが多い。与えられる時間は、たいていの場合1分前後だと思われる。
社長や役員などは新入社員に対する『祝辞』を述べるので、新入社員の挨拶はこれらに答える形、つまり『答辞』になる。
その為、挨拶の中で感謝の気持ちを述べることが第1のポイントである。
次に大切なのが、自己主張しすぎないこと。
自分をアピールする絶好のチャンスであることは間違いないが、あまり強い言葉を使うと悪目立ちしてしまう恐れがあるので、謙虚な気持ちで言葉を選ぶことが第2のポイントである。
第3のポイントは、声の出し方。当たり前だが、聞こえにくい大きさと聞き取りにくい発音はNG。かと言って声が大きすぎると相手を不快にさせてしまうので注意が必要である。明るく、はきはきと発音し早口にならないようにすること。時間を測りながら音読を繰り返すことが必要である。
出来れば全文を暗記して本番に臨むと良いのだが、それが難しい場合は、原稿を見ながらでも良いかを事前に確認しておくといいだろう。ただし、原稿を見ながらだとどうしても「読んでいる」だけの一本調子になりがちなので注意すること。言葉に抑揚をつけて、棒読みにならないように気をつけよう。
そして何より大切なのが、挨拶の構成である。
最初に、①自己紹介。②式を開いていただいたことへの感謝。続けて、上司から受けた祝辞への感謝の言葉を述べる。
次に、③その会社の社員になったことへの感想、仕事に対する意欲、決意。
最後に、④上司や先輩社員たちへ指導を依頼。⑤締めの言葉。という順で構成するのが良いだろう。
例文
簡単に例文を紹介しておく。
自己紹介
「お早うございます。新入社員を代表してご挨拶をさせていただきます○○(フルネーム)と申します」
感謝の言葉
「本日は、私ども新入社員のために、このように盛大な入社式を催していただき、誠にありがとうございます。また、先程は、社長をはじめ諸先輩の皆さまから温かいお言葉を頂戴し、感激いたしております。新入社員一同を代表して、心からお礼を申し上げます」
社員になったことへの感想、仕事への意欲、決意
「私は、今日晴れて○○(会社名)の社員としてここに立てることを、このうえなく光栄に思っております。これは、ここに揃いました新入社員全員が共通して感じていることだと思います。
これからこの会社で働かせていただくことは、私どもにとって大きな誇りであり、大きな喜びでもあります。この気持ちを忘れず、会社の発展のために力を尽くしていく覚悟であります」
指導の依頼
「しかし、私たちは、若さとチャレンジ精神はあるものの、まだ社会人としての1歩を踏み出したばかりの未熟者です。何かとご迷惑をおかけすると思いますが、先輩の皆様のご指導とご助言をいただき、一日も早く一人前の社員として、立派な戦力として働けるように努力をしていくつもりです。ご指導のほど、どうぞよろしくお願いいたします」
締めの言葉
「以上、はなはだ簡単ではございますが、新入社員を代表して、ご挨拶の言葉とさせていただきます。ありがとうございました」
まとめ
以上、挨拶をする上でのポイントと例文を紹介したが、なにより大切なことは、挨拶の依頼を受けたら断らないことである。
代表者は、エントリーシートから始まる一連の書類、筆記試験、面接の結果、成績だけでなく人物の評価により決められるようだ。成績が横並びならば、面接時に一番元気がよかったという理由で選出されることもあり得るが、多くの場合、しっかり務められるだろうと評価された結果なのである。これは光栄に思うべきことである。ぜひ堂々と務めあげてほしい。
ただし、このことだけで出世コースに乗れたと思ってしまうのは早い。当たり前だが、立派に挨拶できても仕事が出来なければ何にもならない。
入社式はただの前置きに過ぎない。入社してからが本番である。
「あ~あの、挨拶が立派だった子ね~」などと皮肉っぽく言われないように、精進してほしいものである。
代表挨拶では、内容だけでなくマナーや話し方も重要。気になる人はこちらの記事をどうぞ。