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9月30日早朝に加重逃走の疑いで再逮捕された樋田淳也容疑者ですが、逮捕後続々と明らかになる逃走経路や逃走方法が連日報道されています。
10月4日のニュースでは、高知県警が職務質問したにも関わらず、逮捕に至っていなかったとう事実が判明しました。
どうして樋田淳也容疑者は職務質問されたのに逮捕されなかったのでしょうか?
職務質問はなぜ行われた?
樋田淳也容疑者が職務質問されたのは、8月30日午後11時50分頃のことです。
不審者がいるとの通報を受けて、野宿をしていた樋田容疑者を職務質問しました。
高知県須崎市にある道の駅「かわうその里すさき」のトイレの裏で野宿をしていたそうです。
警察官の職務質問に対して、樋田容疑者は「日本一周中で、四国に来たので八十八か所(お遍路)を回っている。」と説明しました。
警察官は身分証の提示を求めましたが、当然樋田容疑者が持っているはずもなく、樋田容疑者は偽名を名乗って、樋田淳也であることを隠し通しました。
逮捕後の報道で映像や写真を見た警察官が10月3日になって上司に職務質問を行なったという申告をして発覚しました。
なぜ隠し通せたのか?
樋田容疑者が、高知県の道の駅で逮捕されなかった決定的な原因は、「自転車の防犯登録の照会を行なっていなかったこと」です。
山口県の道の駅で逮捕されたときには、大阪で盗んだ自転車も回収されています。
ということは、高知県で職質されたときにも、逮捕時の自転車を乗っていたことになります。
自転車は盗難届が出されており、もし高知県内での防犯照会を行なっていれば、樋田容疑者が盗んだものとの関連性を調べることにも繋がったはずです。
高知県警は「結果的には防犯登録を確認すべきだった。指導を徹底したい」とコメントしていました。
容疑者逃走といえば、2009年に逮捕されたリンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件の容疑者である市橋達也受刑者が有名です。
市橋受刑者と、樋田容疑者の逃走は趣が180℃異なります。
市橋受刑者は逃走後に整形手術などを繰り返して、職質などから隠れるようにして逃亡していました。
樋田容疑者は、顔写真などが出回っているにも関わらず、堂々と自転車旅行と言って逃亡生活を送っていました。
今回の逃亡劇で感じたのは、日本全体の犯罪に対する意識の低さです。
警察はもちろん、民間人も樋田容疑者と幾度も接触しているのにも関わらず逮捕につながらなかったのは、その意識の低さが原因なのではないかと感じました。
樋田容疑者は四国にいる間、お遍路さんの笠を持って逃亡をしていました。
お遍路さんに対して民間人が食事の補助や、寝床を貸すなどは、昔から行われてきた風習です。
その風習を逆手にとって逃亡していた樋田容疑者。
民間人の方からは、食事などをふるまわれていたそうです。
もし、その食事を提供した民間人から通報がされていればどうなっていたのでしょうか?
高知県の道の駅で職質から自転車の防犯登録照会が行われていたらどうなっていたのでしょうか?
日本は世界的に見ても犯罪件数が少なく、検挙率も高い安全な国です。
しかし、逃亡犯が長年逮捕されない国としても知られています。
オウム真理教の指名手配されていた犯人たちも10年以上経ってから逮捕されました。
それだけ、日本の犯罪、特に逃亡犯に対する意識は低いというのは事実でしょう。
今後東京オリンピックで多くの外国人が入国してきます。
中には、指名手配されているような不良外国人が入国してくることもあると思います。
「おかしいなと思ったら110番」。
民間人だけではなく、警察官も同様に高い防犯意識を持って職務に臨んでもらいたいものです。